本を読んでいて
ある詩に出会いました
『海』
少年が沖にむかって呼んだ
「おーい」
まわりの子どもたちも
つぎつぎに呼んだ
「おーい」「おーい」
そして
おとなも「おーい」と呼んだ
子どもたちは それだけで
とてもたのしそうだった
けれど おとなは
いつまでもじっと待っていた
海が
何かをこたえてくれるかのように
(高橋敏子 作)
子どものころは、遊ぶことに意味なんて求めていませんでした
何時まで。って決めて遊んだりもしていなかったし
○○に効くからこれを食べるとか
頭で考えて食べたりもしていなかったと思います
おとなになって、いろんな常識とか知識とか
どんどん頭でっかちになっていって
例えば
健康になるからヨガをするとか
栄養のバランスを考えて○○を食べようとか
最近会っていないから、あの子と会っておこうとか…
まるでまっとうな理由がないと
今の自分の行動を正当化できないみたいに―
ただこの海を眺めていたいから
ずっとずっと見ている
理由や、それっぽい説明がなくても
おとなもそうやって過ごす時間があっても
いいんじゃないかな
と、思わせてくれた
静かな詩でした
Trackback(0) Comments(0) by yogini*kumi|2014-07-11 17:05
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