最近出会った、すてきな絵本。
『ハグタイム』
こねこのジュールのお話です。
ジュールのこころは、愛でいっぱいに満ちていて、
世界をまるごと、だきしめたいと思っていました。
ご主人に送り出してもらい、そして旅に出ます。
そして世界中をめぐって、ハグをするのです。
公園の小鳥、海にいるくじら、アフリカ大陸の象や、インドのトラまで・・・。
そして沢山のものをハグし終えたあとに、ひとりぼっちを、感じます。
世界はとてつもなく、大きいことを、思い知るのです。
お家に帰ると、待っているのは、送り出してくれたご主人。
こんなに身近にいた、ご主人と「ハグタイム」。
世界はとっても大きいけれど、だけどとっても、小さいね。
私たちは、つい外に何かを求めてしまいがちだけれど。
欲しいもの、たいせつなものは、案外近くにあるかもしれません。
パートナーや、親や、親友。
近くにいすぎて、甘えてしまう。
いるのが当たり前のようになってしまっている存在。
でも、いちばん近くにいる人を、大切に思うこと。
それが、周囲へ愛を伝える根っこになるような気もするのです。
まずは身近な人から、「ハグタイム」
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『ハグタイム』
作者:パトリック・マクドネル
訳者:覚 和歌子
あすなろ書房
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Trackback(0) Comments(0) by yogini*kumi|2011-08-26 11:11
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