いばらきのメロン

ほんのきもちです　　

BLOG by Yamepi

[ほんのきもちです] 記事数：479

「ママ、メロン食べたいよ、いつになったら買ってくれるの？」
果物大好きの娘たちはスーパーに行くたび果物を買ってくれとねだる。
「もうちょっと待っててぇ、ほーら、そろそろどこかからやってくる気配が…」
一休さんのようにこめかみに当てた人差し指をくるくる回して今日も誤摩化す。
他力本願、神頼み、なにとぞ早く到来くださいませ。

メロンと言えば茨城県。日本一の産出量であることは皆さんご存知でしょうか？
うちのトイレに貼ってある日本地図の右下に、各都道府県の主な産物がイラストになって描かれているが、茨城県はレンコンとメロンである。夏の贈り物に盛んに出回っており、わが家も毎年数回はおこぼれにあずかる機会がある。

ピンポーン！ほらほら来た来た、実家からのお裾分け。
届いたメロンは鉾田産の「キスミー」という品種だった。アンデスメロンとアールスメロン（別名マスクメロン）のかけ合わせだという。
メロンの品種はとても多くて、青肉系、赤肉系、白肉系くらいは中身を見れば分かるが、味や香りの細かな違いまではよく分からない。なので他品種との比較を分析することはできないが、このキスミー（青肉系）ほんとに甘い。甘すぎて時にのどがイガイガするメロンもあるが、そんなクセのない爽やかな甘さである。

メロンは食べるタイミングによっても状態が刻々と変化するが、箱に書いてある採取日から10日近く経っているというのに、果肉がしっかりしてる。熟しすぎると香りもキドキドととがってくるものだが、まだまだ爽やかなままである。調べてみたらやはりこの品種の特徴の一つとして、日持ちが良いと書いてある。
この季節、茨城を代表する贈答品ならメロンで決まりだ。なかでもこのキスミー、先方が少し日にちをおいても新鮮さを楽しんでいただけるという点では、最適な品種ではあるまいか。キスミー以外のメロンもそれぞれ美味しい特徴があるので、いろいろ食べ比べて自分好みの味を見つけてみてはいかがだろうか。
地元を遠く離れて茨城の地で頑張っている皆さん、故郷への贈り物にはメロンがおすすめですよ。お中元まだ決めてない皆さんも、茨城のメロン喜ばれますよ。

「ゼリーが食べたいな、作ってよゼリー」
果物ではなくゼリーをねだっているのはだ〜れだ。◯と◯えではありません、白髪頭にちょいメタボ、でかい図体の◯パである。風体とセリフが似合いませんな。
おぅ、お安いご用だまかしとき！と返事をしてから早や半月が経ってしまった。

お待ちどうさま、おいしいメロンもたっぷり入ったリッチなゼリー召し上がれ。
ふるふると透き通ったペールグリーンが目にも涼しげである。
でもこのゼリー、たまたま買い置きしてあった青リンゴ味なのよね…。
ま、いいでしょ色いっしょだし。気にしない、気にしない。生ハムにメロン合わせるあの趣味の悪さに比べれば何てことはないさ。
そう思いません？

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