「むかしあるところに小さな家がありました。
ドアの両側には2本の小さなばらの木がうえられています。
1本にはまっ白な花が咲き、もう1本にはまっ赤な花がさきました。
この家には2人の娘がいます。
お姉さんは肌の色がとても白いので「ゆきばら」
妹は健康そうなピンク色をしていたので「べにばら」と呼ばれていました。」
ーーー子どもたちが小さい頃、寝る前によく読んであげた本である。
わが家の娘たちはこの本と逆。妹の◯えの肌は白いけど、姉の◯とは母に似て健康的な小麦色。と言えば聞こえは良いが、焼かないようにしてるのに黒い、要は地黒である。本人とても気にしている。
気にしてることを知ってるからこそ、◯えは◯とに「あたしがゆきばらで、◯とはべにばらだもんね〜!」などと挑発するのである。いけず。
本当は「オセロ」の方が意味的には正しいんじゃない?思わず言ってしまいそうになるが、白い方、黒い方、では身も蓋もない。だいたい喧嘩売ってる子ヤクザに売り言葉教えてどうするよ、と思いとどまる。
ご飯作んのめんどくさっ!と、昨夜は急遽がっぱずしで食べることにした。
流れる皿を目で追いながら、子ヤクザ◯えがまた「あたしはゆきばらだし〜ぃ」と憎たらしい口をきいている。
むす〜っと口がへの字の◯と。ちっ、始まったか。喧嘩しながらの夕飯は消化に悪いんですよ、ここは一発空気を変えないとね。
そこで2人を順に指差しながら「ゆきばら〜、べにばら〜、だんだんばら〜」と、最後に自分を指してみた。
ややウケ。
次に最後の「だんだんばら〜〜〜」のところでわざわざ立ち上がり、スカートごしに腹の肉をつかんで、ぶるんぶるんと盛大に揺すぶってみた。
◯えはケッケッケッケッと、大ウケである。そんな低レベルな笑いにのってやるものかと口をしばっていた◯とも、思わずムフッ…として「はいはい、わかりましたよ」という顔で親をいさめ、食べ始めた。
こんな子育てで良いのかワタシ。でもまあこの場は取りあえず一件落着。
、、、ではなかった。
皿が流れるレーンの向こう側の席から、汚い物でも見るような目つきでこちらを見ているカップルの男性と目が合った。ありゃ、見てたんけ?
イヤ〜〜〜〜ン!!
Trackback(0) Comments(9) by Yamepi|2008-07-09 11:11
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