家の中に花や緑があるのは良い。好きな花屋にもちょいちょい行くし、近所に咲いた野の花を小さなガラス瓶にさしたり、食卓にはいつも何かしら花がある。今テーブルに乗っているのは、昨日◯えが摘んできてくれた一輪の白い紫陽花。
花の名前や育て方など植物に関する知識は乏しいのだが、でも可愛いと思って見ている気持ちが通じるのだろうか、花も鉢植えの緑も健気に長持ちしてくれる。
そんなワタシでもあまり家に置きたくない植物がある。サボテンやアロエの類である。彼らには知能や感情があるという実験を、だいぶ前にテレビでやっていたのだが、なぜだかそれが記憶に強く残っている。
幾鉢かのサボテンに脳波測定器のようなものをつけて、彼らにとって好ましい行いをする人、そうでない人を一人ずつ彼らのいる部屋に入室させるのだ。心地よい音楽を聴いている時はアルファ波。それを聴かせてくれた人や優しく語りかけてくれた人が入室した時は穏やかな波形。しかし仲間の鉢をわざと落として割った人が部屋に入ったら、いきなり波形が極端に乱れた。。。ほんとに〜〜〜?
ビビりました。
元々ぼってり肉肉した植物は好きでなかったこともあり、それ以来多肉植物全般を敬遠していた。だってせっかく寛げる空間を作ろうと思って置いているのに、誰がいなくても植物たちは何でも見ていて、内心「ったくコイツはよぉ…」なんて思われてたら、落ち着くどころでないでしょう。
ところが友人のHさんのお付き合いでオーダーで多肉植物の寄せ植えを作ってくださる方のお宅へ行ったら、長年の拒否感もなんのその、一目で自分も欲しくなってしまったのだ。まずはご覧くださいませ、これはHさんちにもらわれていった子。
可愛くないですか〜?
多肉植物はそれぞれが実に個性的なフォルムで、その種類の多さにも驚いた。風になびく可憐さはないが、まるで心臓の鼓動を感じさせるような存在感、生物に近い独特の生命力を感じさせる。ちょっとPCで調べただけでも、その魅力につかれた愛好家が年々増えている状況のようだ。
その場でワタシにも一つ、とお願いしてできあがったのがこちら。
「多肉植物の楽しみは奥が深いのよ」とおっしゃる作り手さんから、アイアンのチャームなどあしらってもらって愛情たっぷりにこしらえてもらった鉢を譲り受けた。たいせつにしますね。
誕生日が母の日に近い義母には、毎年誕生日には花を、母の日には身につけるものをプレゼントしている。今年の誕生日は大きなバスケットに5種類の花鉢をアレンジしたものを、母の日には和布でできた大小2つのブローチのセットを贈った。義父もまた誕生日と父の日が近いので、5月6月はこれらのプレゼント選びに結構時間がかかっている。でも早くも来年の候補が決まったぞ。この多肉植物の寄せ植え、花好きで珍しいもの好きのお義母さんならきっと喜んでくれるだろう。
育て方もポイントだけ押さえれば簡単そう。屋外の風通しの良いところに直射日光を避けて置く。乾燥が好きなので水やりはこの時期1週間から10日に1度で良い。冬場は3〜4週間も空けてやるそうだ。気温が下がれば紅葉するし、それぞれの株がそれぞれの花を咲かせるという。縁あってうちの子になったあなたたちも、元気に長生きして、これからいろんな変化を見せておくれよ。
» Tags:多肉植物,
Trackback(0) Comments(8) by Yamepi|2008-06-10 20:08
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