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れんこん(蓮根)

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茨城は全国ダントツ一位のれんこんの産地である。日本中にでまわっているれんこんのおよそ3割が茨城産。東京市場に限って言えばその9割を占めている。


水戸から常磐線で上野へと向かう途中、土浦駅を過ぎたあたりから、車窓にはれんこんの田んぼが見える。田んぼとはいっても、稲田のように整然とした水たまりではない。大きな蓮の葉が生い茂る様はワイルドな沼そのもの。8月半ばから新物が出始め、翌年の春まで採れるらしいが、その収穫のピークは年末。真冬だというのに、腰まで水に浸かって、強い水圧で泥をはね飛ばしながら収穫作業をしている。今のように機能的な防水の作業着が無かった時代には、どうしていたのだろう。
さて、そんなたいへんな思いで収穫されたれんこんはと言えば、非常に地味な野菜である。料亭などでは粗くおろされてしんじょの具にもなろうが、家庭では大根やにんじんほどデイリーではないし、玉ねぎやじゃがいものように洋風に活躍することも少ない。
でも、ワタシはれんこんが大好き!

淡白な味わいの中に滋味がある。食感も良い。ビタミンCと鉄分が豊富で、食物繊維もたっぷり、美容にだって貢献するのだ。れんこんのきんぴらはこどものお弁当の定番おかずだし、煮物にももちろん欠かせない。とりの旨味を吸い込んだれんこんを噛みしめていると、間違ったことをしていない安心感がある。

今一番気に入っている食べ方は、れんこんステーキ。朝の有名番組で紹介された調理法だ。まず、皮をむいたれんこんを2センチ厚の輪切りにする。早く作りたければ1センチでも。次にフライパンに油を多めにひき、れんこんを重ならないように並べて弱火でじっくりと焼く。両面に軽く焦げ目がつくぐらい焼けたら、粗挽きの黒胡椒と粗塩を振って出来上がり。That's all. 焼き加減は味見で確かめて。しっかりじっくり焼けてれば、思いがけないもちもちした食感が楽しめるはず。

ネットで「茨城 れんこん」で検索すると、産直情報が手に入る。今回取り寄せた泥付きれんこんは、いつも美味しいものを作ってくれる姉と半分こ。採れたてれんこんはみずみずしさが違う。写真の芽ハスと呼ばれる小さなれんこんはとても柔らかいのでさっと湯がいて今夜は胡麻ドレッシングでいってみよっと。

※鈴木農園さん、写真ご協力ありがとうございました!

鈴木農園 http://www5d.biglobe.ne.jp/~okijuku/

» Tags:土浦,

by Yamepi|2007-11-02 10:10

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