成人の日の楽しみは、サントリーの新聞広告です。
ここ数年は作家の伊集院静氏による新成人に向けた餞(はなむけ)の文章が寄稿されています。
今年のもいいなぁ。
新成人からはほど遠い所まで来てしまったけれど、しみるなぁ。
能天気なワタシだってかつて孤独の淵に落ちて溺れていたことがあります。
この短い文章に込められた意味がとてもよくわかります。(身に付いてるかどうかは別として)
いつもは紙面を写真に撮ってブログに載せているのですが、今年はなぜか長友啓典氏のイラストが添えられていないので、文章のみを全文転記してみます。
*
孤独を学べ。
大人って何だろう?年を取れば誰だって大人になる?
そんなはずはないに決まってる。こうすれば大人になれると
書いてある本はどこにもない。
それでも世間には素晴らしい大人とそうでない人がいる。
なぜだろうか。たぶん生き方なんだろう。
大人になるために何からはじめるか。私はこう思う。
自分は何のために生まれてきたか。自分はどんな人間になりたいか。
それを考えることだ。考えること、その答えを探すことには
不可欠なものがひとつある。
それは一人で考え、一人で歩き、一人で悩むことだ。
孤独を学べ。孤独を知ることは、他人を知ることだ。
人間はお金のために生きているのではない。
人間は出世したり贅沢をするのが目的ではない。
生きる真理を見つけることだ。社会の真実を見る人になることだ。
そして何より明るくて、溌剌とした人になろうじゃないか。
明るい人って、見ていて気持ちがいいじゃないか。
今日一日、人生を考えたら、君と初めて乾杯をしようじゃないか。
酒は喜びと悲しみの友だ。
新成人おめでとう。
君の未来に乾杯。
*
餞とは、昔旅に出る人の道中の無事を祈り、乗っていく馬の鼻をその行く先へ向けてやったところから来ているのだそうです。
好きなウイスキーは山崎です
にほんブログ村
*お越しいただきありがとうございます*
↑↑↑ポチッとね↑↑↑
Trackback(0) Comments(4) by Yamepi|2012-01-10 11:11
「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)