水戸子供演劇アカデミーの卒業公演「星の下、青い夜の王国」。
3年続いたこの演目は、今回が最後の上演となります。
前々回のブログでも書きましたが、まだ課題があるように思えたゲネプロでの演技。果たして翌日の本番でたくさんの客を前にして、日頃の成果を発揮できるのだろうかと心配でした。
ところが、そんな不安を見事に吹き飛ばしてくれた初回の公演。その変わり様には驚かされました。そしてその喜ぶべき変化は毎回続いていったのです。
言葉の区切りを変えたり、歌詞の一部を変えたり、いろんなところを手直ししつつ、より良い舞台のために努力を続け、進化し続けた57名の子どもたち。
卒業式恒例の(?)帽子投げ
たいへんだった練習の日々、なんてことはバックと一緒に座席の下へ押し込めて、なるべくまっさらな気持ちで観ました。だって、そんな思いを頭の隅っこに置いて観てたら、オープニング直後から早くも滂沱の涙でどうにもこうにも、じるじるのぐちょぐちょになってしまうのよ。
もちろん、もっと練習すればもっと上手になるのかもしれません。でも、限られた期間でのこの成長はほんとに驚き。子供ってすごい。
演技面だけでなく、異年齢の子供同士のコミュニケーションであったり、自ら考え行動することであったり、自分だけではなく全体を考えることであったり、半年間のお稽古で培った内面の成長があったからこその、あの舞台だったと思います。
「星の下、青い夜の王国」は、ちょうどこの舞台を演じている子供たちくらいの年齢に感じてもらいたい、考えてもらいたい、現実と理想の狭間のこと。そんな世界が繰り広げられています。
子劇の活動もまた、これくらいの年齢に経験してもらいたい貴重な学びがたっぷり詰まった、そんな環境だったと思います。
だからでしょうか、エンディングの曲「覚えているよ」の歌詞は、そのまま子劇での出会いと別れを彷彿とさせ、心にジンと響くのです。
♪出会ってくれてくれて ありがとう♪
一粒のどんぐりがやがて大木になるように、小さな体に秘めた可能性は無限大。ラスト、肩を組んで揺れるたくさんの誇らしげな顔を見ながら思いました。君たちがどんな未来を思い描いても、今ならすべてに道は通じているのだよと。
長谷川さん、櫻井さん&櫻井さん、関係各位、OGOB他ご協力くださったすべての皆さま、おかげさまで今年も素晴らしい経験をさせていただき、心より感謝いたします。ありがとうございました。
お買物先で偶然子劇のお友達と会った◯えとその子の短い会話
「また、半年後にね」「うん、芸術館で会おうね」
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» Tags:水戸芸術館, 水戸子供演劇アカデミー, 「星の下, 青い夜の王国」,
Trackback(0) Comments(6) by Yamepi|2010-04-03 21:09
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