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[ほんのきもちです] 記事数:479

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恩師のお宅にて

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三連休の中日に、◯パと二人で◯パの高校時代の恩師宅を訪問して来た。
正月早々に開かれた部活のOB会でお会いしたときにお招きいただき、年賀状にも「なるべく早いうちにいらっしゃい」との一文があった。
この訪問は賞味期限付きなのだ。

なぜかと言えば、先生宅の生け花を観賞するのが目的だから。


このお宅の玄関は吹き抜けのホールになっていて、毎年晦日の頃にそこに大きな壷を据えて、枝ものを生けるのが習わしになっている。
前にも見たことがあるが、華道家に依頼して生けてもらっているそれは堂々たる作品で、個人宅の生け花の域を超えていた。
それが今年はいつにも増して大きな作品になっているとのこと。いったいどんな感じに仕上がっているのだろう。




玄関のドアを開けた途端、びっくり!
高さ4メートルほどもあるだろうか。予想を超える迫力で目に飛び込んできた。

色の悪い平板な写真になってしまったが、本物は縦、横、奥行きもあり、華やかだ。たっぷりの空間の中でのびやかに広がる枝々からは生命力が溢れていて、大きいだけではない存在感がある。
今どきホテルのロビーでも、これほどの生け花を置くところはそうそうないだろう。


角度を変えて、90°左に回って撮ったのがこちら。
主に、一本でも充分観葉植物として鉢物になっていそうな棕櫚の木が3本。副に白梅と極楽鳥花、留に千両。


今は梅の花が七分咲きといったところだろうか。枝先の花まで開いて終わりに近づいたら、モクレンやらツバキやら何か他の枝ものに挿し変えてもらい、この姿は三月頃まで楽しめるという。



先生夫婦は揃って骨董や美術品がお好きで、花を生けてある壷も室町時代のものだという。家中いたるところに作家物の彫刻や書、焼き物や骨董品が置いてあり、さながらギャラリーのよう。どこもかしこも見所満載で、いつ伺っても興味津々できょろきょろしてしまう。


コーヒーに供されたお茶菓子も、初めてお目にかかるギリシャのスイーツだった。ワタシたちの前にいらしてたギリシャ人の方が手作りのお菓子をお土産に持参されたそうだ。

白い方がクラビエデスというお菓子で、ビスコッティのような感じ。茶色のはメロマカロナで、焼いた後にシロップに浸けてあり表面がしっとりしている。
本場ギリシャでいただくとかなり甘いらしいが、日本人向けに砂糖を控えて作ったのだろうか、思ったより甘くなかった。


いやぁ、めずらしいもの見せていただき、食べさせていただいた。
また家のなかがほんとうに素敵。ものの見せ方やテーブルセッティングなど、お手本にしたいヒントがたくさんある。
客が多いから綺麗にするのか、綺麗な家が人を呼ぶのか、歴代の教え子たちもちょくちょく顔を出す来客の多い家である。

でも一番感心したのは何かといえば、先生と奥様の若さだ。
定年を越えてなお現役の教師として活躍されているだけでなく、自由になる時間を得て、ますます好奇心旺盛に生きることを楽しもうとする姿に刺激を受ける。
ワタシたち夫婦が60代70代になったとき、はたしてこんな風に溌剌としていられるだろうか。若い世代から憧れをもたれるような生き方をしているだろうか。
お宅を後にしたクルマの中でそんなことを考えていた。少なくともだらだらと時間を浪費する毎日を重ねていては、こうはいくまい。

緩んだネジをきゅきゅっと閉めてもらったような気分。いいお年玉をいただいた。




             昨日は成人の日だった。
   毎年この日に掲載されるサントリーの新聞広告を楽しみにしていたが、
           今年は何だかいつもの冴えがない。
            伊集院さん、どうしましたか。

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Trackback(0) Comments(5) by Yamepi|2010-01-12 16:04

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