昨日は節分。毎年この日には近所の神社で、追儺式という行事が催されます。氏子になっている家の方はもちろん、氏子でなくても申し込みをすれば参加できるようです。いろいろな年代の年男と年女が、拝殿の中でお祓いを受けた後、豆まきをするのです。
例年夕方の5時、6時、7時の3回、この日のために設置された台の上から、お菓子やお餅、みかんや袋入りのラーメンなどが、先の年男年女の皆さんによって盛大にまかれます。
拾う方は資格なんて要りません。ご近所の老若男女、こぞってふるって参加です。
花火の音が鳴ると、どこからともなくわらわらと人が集まってきます。手にはそれぞれスーパーの袋や紙袋、段ボールなどを持って、やる気満々。誰も手ぶらで帰るつもりなんてないようです。
何年か前には、どこかのおばさんが2人して台の真正面に陣取り、頭の上で傘を開いて逆さに持って、根こそぎって感じで集めまくってました。その周囲にいたちびっ子はたまりませんわね。豆まきが終わるとおばさんたち、傘に溜まった戦利品を大きな黒いゴミ袋2つに入れてお持ち帰りしてました。あくまでも縁起物ですから、そんなに欲張らなくたって…。
でも一旦豆まきが始まると、皆一様にあげあげですわ。尿道炎だの腰痛だの、さっきまでどんなに体の調子が悪いか、競い合うように話してたおじいさんおばあさんたちも予想外に素早い身のこなしで、あっと言う間に5つも6つも抱えています。まかれてるのは8割方お菓子なもんですから、小中学生も夢中です。
昨年引っ越して行った元お隣のSちゃん親子も、新しい家より神社に近い我が家で待機。前の晩、Sちゃんの娘のはーちゃんは「来年はもう中学生だから、これが最後かな…」などと感慨深げに話していたようですが、はーちゃん、あなたはきっと来年もここに居ると思うわ、うん。
今年は何故だか5時と6時の2回だけでしたし、混み合うところは危険だからと端っこの方で拾っていた◯と◯えでしたが、それでもこんなに!
Sちゃん親子も同じくらい取れて、ほくほくの帰り道。
さて、その後は我が家で一緒に恵方巻のお夕飯です。今年の恵方、東北東を方位磁石で正確に割り出すと、通りをはさんだガソリンスタンド方向と判明。5人揃ってそちらを向いて黙って食べ始めたのですが、これがおかしくって!
あらぬ方向を見つめながら、ぶっとい太巻き黙ってあぐあぐしてるの図なんて。
すぐにクスクスが始まり、一番最初にワタシが喋ってしまいましたわ。
でも喋ったって大丈夫大丈夫。ママは鬼より恐いからきっと来やしませんよ。たとえ来たって一喝で追い払う自信あるわ、ほんと負ける気しないもの。
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今の世の中一番怖いのは、鬼より人間なのかも。
Trackback(0) Comments(2) by Yamepi|2009-02-04 22:10
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