「ゆたり」ゆとりと情緒に満ちた暮らしのエスプリ

女子の休日

休日に原宿駅で友達と待ち合わせ。
短大の頃からの付き合いだから、
お互いの10年をなんとなく知っている。
よく考えると、それってすごいね。

たまたま九州の食べ物イベントをやっていて、
二人で公園のはじっこに腰掛けて
長崎ちゃんぽんを食べる。いいお天気。
そんなに頻繁に会うわけでもなく、
メールをマメにやりとりするわけでもなく、
でも私たちの関係は続いている。

お互い思い出のあるカフェでお茶をした後、
どこへ向かうわけでもなく歩いていた。
信号待ちで道に迷ったフランス人の女性に話しかけられた。
説明しても伝わらないので東急ハンズまで一緒に歩いて案内した。
私はこういうときにただ小さくなってしまうけど
彼女はとてもがんばり屋さんで、
つたない英語を駆使して、それでもちゃんとご案内できる。
なんというか人好きで、とても親身になれる。
そこが彼女の素敵なところです。

パルコの本屋さんで本を見ていたら
偶然、宮藤官九郎さんのサイン会に遭遇。
二人で「くどかん、くどかん！」と騒いで
書棚の間から二人でサイン会の様子を眺めていた。
そうしたらちょうどサイン会がおわって、
くどかんが目の前を通った。
二人でわーって手を振ったらくどかんが手を振ってくれた！
「手ー振っちゃったよー！」とキャッキャはしゃぐ。
なんかこういうとき、私は女子でよかったって思うよ。

私が渋谷で働いていた頃に通っていたお店でごはんを食べる。
そういえば二十歳そこそこの頃に私が失恋をして、
つらくて耐えられなくて彼女に電話をしたことがあった。
誰にも恋愛の話はしたことがなかったけど、話したことで
ずいぶん気持ちが楽になってその日はぐっすりと寝ることができた。
その翌日に窓を開けて見えた青空がすごく澄んでいた。
とても爽快で晴れやかな気持ちになったのを覚えている。
なぜか今でもその空を忘れることができない。
そんなことをなんとなく思い出して彼女に話していた。
そうしたら急にその青空が鮮明に思い出されて
涙がわっとでてきて自分でもびっくりした。
その恋愛に未練があるとかならまだわかるけど、
むしろ遠い過去の引き出しにしまってるような記憶で、
さらに今日はお酒も飲んでなかったのに。
一瞬で涙腺がゆるんで涙が吹き出たって感じだった。
でも彼女はそんな出来事はすっかり忘れていた。
私自身ちょっとはずかしいそんな過去は忘れてくれていてよかった。
それと同時に、お互いいろんな出来事を塗りかえて
今に至るんだよなぁって思った。

今日話したことも数年したら忘れているかもしれない。
今までいろいろ話してきたことも忘れてるみたいに。
でも一緒に過ごして感じたお互いの感触が
少しずつ少しずつ積み重なっていって、
そうして私たちの関係は続いていく、そんな気がする。

写真好きな彼女に、
今私が見せたいと思ったのはこの写真。

日記をつけるのが苦手らしい彼女の代わりに、
今日は私が少し記録を残してみた。そんな日記です。

» Tags：女子, 休日, くどかん, 代々木公園,

Trackback(0) Comments(4) by マリサ｜2009-10-13 02:02