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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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農家拝見

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トマト農園について、いろいろと調べています。
私が10年ほど前にお世話になった映画関係の方が
ご実家がトマト農園で、その話を聞いたときから
面白いなと思っていました。

いくつか農園をお邪魔する中で
面白そうな農家のホームページを見つけたので
さっそく見学を申し込みました。
大宮からバスで15分ほど。
畑ばかり、というほどではない、
家も、パチンコ屋も、コンビニもあるような地域に
そのおうちはありました。
高齢のお母さんが農家レストランを切り盛りし
娘さん、息子さんがそれぞれの畑を守っている、
そんな3人の大地を拝見です!!

見学は午後になったので、まずはランチをいただくことにしました。
ふつうの民家にたなびく、「日替わりランチ」の幟。

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どこかのおうちにお邪魔するように、靴を脱いで入ります。
入ってびっくり、真ん中の長テーブルには団体のお客様がズラリ。
ずいぶん、人気があるようです。
メニューは日替わりで、おまかせの1種類。
セルフでお水をくんで、庭を眺めながらまっていると、
じゃん!!!
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里いもご飯
ひっつみ汁
千枚漬け
豚と大根のソーキ煮
バーニャカウダ
旬菜盛り合わせサラダ
カスタードプリン

サラダには、自家製ドレッシングが二種類つきます。
無農薬のとれたて野菜で見た目にも美しく
なんと充実したランチでしょう。
2間をぶち抜いた客席には、遠くから食べに来たような方もいれば
常連さん、ご近所の方などもいるようで、
店主が親し気にはなしかけ、
キッチンから裏メニューなのか、別の総菜を持ってきて
お客さんに交じって食事を始めるのは、
なんとなく、ほほえましいというか、
お店っぽくなく、あたたかみがありました。
あ、これで1000円です。

さて、食事で満足した後、メインのトマト農園見学です。
息子さんが、露地野菜から、ハウスまで見せてくださいました。
農業関係以外の人が見学というのは、あまりないそうですが
私のいろいろな質問に、嫌がることなく答えてくださいました。

ぶっちゃけ、農業で食べていけるのか
自然災害のこと、とくに、先日の台風の被害、
辞めたいと思ったことは?
逆に、この仕事の魅力は・・・・?
などなどなど。
あ、これは、メキャベツです。
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こんなふうになるんですね~びっくり。

気が付けば1時間45分。
印象的だったのは、お父さんの代で作っていた作物は
亡くなった後、売れなくなるという話。
作物は、作る人の信頼でもっているところがあるそうで、
同じように作っても、そのひとでないと、価値がないんだそうです。

さて、目玉商品であるハウス栽培のトマトを拝見。
列ごとに違う品種が植えられています。
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最近の人気商品は「ぷちぷよ」という品種だそうで、
皮がサクランボみたいにやわらかく、
トマト大福に使われるんだそうです。
イチゴ大福のトマト版、ですね。
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そのほか、「ぜいたくトマト」という名前のものもあって、
シンプルだけど、そそられるネーミングに感心してしまいました。
ちなみに、息子さんのお勧めはふつうのミニトマト「サンチェリープレミアム」
だそうです。

つづいて娘さん(お姉さん)のお話を聞きに・・・・
予約が伝わっていなかったそうで、申し訳なあったのですが
このお姉さんのお話が想定外の内容ばかりで
非常におもしろかったです。
開口一番「私は売れないものは作らないんです」
それほど広くない畑は、だれにも触らせない、自分だけが世話をするのだそうで
「この下にはビックリするような野菜がたくさん植わっていますよ」
それは、調理師の経験から、いま、トップレベルのレストランで
どんな野菜が必要とされているかを先読みし、
皿に盛りつけられた姿をイメージしながら育てたものだといいます。
種屋さんから新しい品種を買い、レストランに新しいメニューを提案しながら売る、
ほかの農家とはまったく同じ土俵に乗らない仕事なのだそうです。
研究のために、銀座の高級レストランへフルコースを食べに行くことも度々。
「お金かかってます」

帰り際に下さったのがこれ。
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紅化粧大根。
このほかに、紅芯大根と言って外側が真っ白、中が真っ赤な大根をいただきました。
「サラダで食べてください」
お土産を膝に乗せ、充実した気持ちで帰路のバスに乗りました。
いろんなお話に、美味しい食事、来たかいがありました。

こんなふうに、親子3人が農業という々フィールドで
自分の夢を形にしてる。
もちろん、「辞めたいと思うことはしょっちゅう」という息子さんの言葉に象徴されるだけの
ご苦労があるのだと思いますが
おもしろいのは
「僕たち親子はまったく連携していないんです」
それが、よいのか悪いのかわからないけれど
私の勝手な想像では、お互いの作業が
いい刺激になっているのではないかと・・・・・
3者3様、素敵な方たちでした。

夕飯でさっそくサラダにした大根。
その色は「これが食品?」と思うほどの赤さ。
シャキシャキとした歯ごたえを、まずはドレッシングなしで楽しみ、
3分の1は酢漬けにしてみました。
食卓がぱっと明るくなる色彩。
野菜は芸術・・・・・、意外な発見をした1日でした。

さいたま榎本農園のみなさん、ありがとうございました。

Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2017-12-04 00:12

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