久しぶりに駅の売店で雑誌を買いました。
最近、新聞も雑誌も、どこに行ったら買えるんだか・・・・
ほんと、販売している場所が減ってしまって、
これ、もちろんネット社会の影響ですが
お目当ての新聞記事をさがして各駅で下車するも手に入らん、ってなことが
先日もあったばかり。
今日は、たまたまですが、昔のように
ちらっと眼に入ったものを買うことができました。
その雑誌は「サライ」。
目に入った特集は「宮沢賢治」。
この時期は新年度(6月)から始まるかんじゅく座のテキスト選びで
毎日のように本棚や青空文庫とにらめっこです。
世の中には、まだまだ私が読んだことのない作家がたくさんいて
あらたな境地へ足を踏み入れたいと思っているのですが
なかなか「これ!」というものが見つからないとき
どうしても帰ってしまうのが「宮沢賢治」です。
そこには、人間と自然とが共存する世界があるだけでなく、
その先の宇宙までが広がっています。
はてしなく、私たちの想像力をかりたててくれます。
そして、読もうと思うものには今の私への戒めがちゃんとある。
今日読んだ「サライ」には、賢治が「農民芸術概論綱要」にかいた一文が載っていました。
「永久の未完成これ完成である」
初心に帰らなければと肝に銘じた、かんじゅく座千秋楽。
この言葉とともに、再スタートを切りたいと思います。
どこまでも人気が尽きることのない宮沢賢治。
生きる意味を探したくなる、そんな時代のせいかもしれません。
この電車の中でも、ひょっとしてネットで、書物で、宮沢賢治を読んでいる人が
何人かいるのかな・・・・と、楽しく想像する帰路でした。
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2016-05-16 21:09
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