12月25日に、2015年のかんじゅく座の忘年会をしました。
年度替わりではないので、大幅な変更はないのですが
年明けからは春の本公演(一番体力を使う企画)にむけた稽古がはじまるため
その直前の「ゆるゆるモード飲み会」です。
朝から料理の仕込み!
女性座員たちは、さすが料理の達人というかんじで
私が適当に決めたメニューをあっという間にこしらえてくれました。
(ポテトサラダに、予定外のニンジンが入れられてしまったのは
若干不満が残りますが、個々の家庭の味ということで。。。。)
12時15分から朗読チームの発表、そのあとで忘年会です。
新人の紹介や、次回公演でお世話になる客演の方の紹介を含め約3時間。
座員同士もいろいろと会話ができたと思います。
私なりに2015年のかんじゅく座の活動を振り返ってみると
仙台大会への参加と、秋の出張公演9か所巡りは
かなり大きな挑戦でした。
全国大会の参加は3度目とはいえ、実は座員のモチベーションを上げるのは至難の業で
旅の行程から宿泊まで、千差万別の好みに気を使いながら芝居を仕上げるのは
非常に大変なことでしたが
少しでも金銭的な負担を軽くしようと2年前から計画した積立
(具体的にはコーヒー販売と外部出演料の半額寄付)によって
交通費がかなりまかなえたことは、舞台裏の成功でした。
体力的なリスクを覚悟でおこなった仙台観光は
これまた「疲れた疲れた」の連発でしたが、
それでもやはり、行くべきところであったと思っています。
年齢と、体力と、お金と、この3つのバランスをとるのは
非常にむつかしいことで、個人差も大きいのですが
この1年、自分が、かんじゅく座以外にも演劇のバリアフリー活動や
自分の俳優活動、そして福祉活動や社会運動を通して痛感するのは
「汗、涙、痛み、苦しみの伴わない感動はない」ということです。
すでに多くの人生経験を生んだ高齢者は
自分の活動の結果について、予想を付けてしまっているところがあって
よくも悪くもミラクルを期待しないのですが
創作の現場では、そういう達観した心は、あまり必要ないのです。
もうひとつ、高齢者の演劇活動、創作活動を邪魔しているものがあります。
それは「他人に迷惑をかけたくない」という気持ちです。
具体的に言うと、稽古中に上手くいかないことを、何とかしようと時間を割くことができない。
稽古中、自分のために時間を割いてもらうのは、よくないことだと思い込んでいる・・・・
だからすぐにあきらめてしまうのです。
「足を引っ張るからもういいです。」
一見、謙虚に見えますが、このような気持ちは裏を返せば
他人の失敗をも許容できないということだと思います。
何度でも挑戦するべきだし、
一度うまくいったからといってそれであきらめることなく
新たな方法や、持続させる工夫、発展させる努力をするから
日々進化する。
だから創作は面白いのだと思うのです。
なかなか座員が挑戦しないのは、私の指導の至らなさだと思いますが
2016年は、本当に創作するための稽古場つくりを目指したいものです。
秋の出張公演は、例年よりも様々な年代の人に観劇してもらうことができ
しかも、地元を中心に巡演できたことは、ありがたいことでした。
演劇が社会に向けてできることって、なんだろう・・・・・
そう考えたときに、一番身近な地域からかかわりをつくっていくというのは
とても重要だと思います。
いくら、新聞や雑誌で取り上げてもらっても、テレビに出ても
近所の人がしらないような存在にはなりたくないと思っていました。
新宿区内を歩いていて、街で声をかけてくれる人が増えれば
嬉しいことです。
(声をかけたくなるような芝居をしなければ、ですね)
さて、2016年の稽古はじめは1月6日、
初詣と本読みからはじまります。
今日になっても出演者の病気、看病生活、仕事調整の関係などで、
人数が確定しませんが、もう、減っても増えても人数を変えないぞ!という
覚悟をもって、明日から台本の仕上げに入ります。
座員の生活状況に寛容になろうとすると
創作に支障が出てしまう場合があって、これこそシニア劇団の一番困難なところですが
どこかで決断する・・・・というのが、私の仕事。
イケイケ、ゴーゴー!です。
歌やダンス、朗読の講師陣、そして製作スタッフを含めて
みんなで活発に話し合いながら果敢に進めてゆきたいと思っています。
というわけで、皆さま
2016年はかんじゅく座10周年記念公演、
そして初のオリジナル曲CD完成&発売、
がありますので、ご期待くださいね!!!
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2015-12-28 22:10
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