11月19日です。
戦争法案が可決されてしまってから2か月。
私たち日本人は、いま、戦後70年の中で
いちばんつらく、むつかしい局面に立たされています。
平和を願うことが、なぜこんなにも困難なのか、
金と権力にまみれた政治に、どこまでも左右される生活の中で
なぜ、声をあげない人が多いのか、
気づいた人ほど、苦しい局面にいます。
戦争法案が通ったって、私たちの生活がすぐにどうこうなるわけじゃない・・・
と、思っている人は多いかもしれないけれど
逃げられない、自覚せざるを得ない現実は
すでに私たちをしっかりと取りこんでしまっています。
日本人は、なぜか、政治の話をするのはカッコ悪いと、
いや、カッコ悪いんじゃなくて、面倒だから避けて
戦後を生きてきました。
先日も、会計の方と話し合っているときに
マイナンバーの話が出てきたときのことです、
私がマイナンバー制度を批判をすると
「私たちは政治宗教の話はしないんです」と、ぴしゃりと戸を閉めるように
シャットアウトされてしまいました。
(個人的には会計事務所こそ、政治に関心を持ってほしいし
数多あふれる金回りの嘘を批判してほしいです)
これは、政治宗教の話をすると、ややこしくなるから、というのが理由でしょう。
でもいま、私たちの生活の問題は、政治の話を避けては解決できません。
健康も、病気も、貧困も、福祉も、そして戦争も
一枚の絨毯の上で、つながっています。
ややこしいからと、話すのを避け
難しい問題を先送りにしています。
嫌われたくないから、仕事を失いたくないからと
意見をのみこんでいます。
どうしてそうなってしまったのか・・・
私たちは、生活が豊かになるほどに、個々の幸せを願い
社会全体のかかわりよりも、
他人に迷惑をかけず、かけられることもなく、
自分の幸せだけを守る傾向に、傾きました。
社会全体で、よい方向に向かおうというのは
なによりわずらわしく、面倒なことで、
それこそ、社会的弱者に自分が陥らない限りは
知ろうともしないのです。
こういう傾向は、老若男女とわずあるようです。
だけど、だけど!
戦後100年を目指すなら、
平和を目指すなら、
いま、しっかり他者と関わり、話し、向かい合わなければならないのだと思います。
そうやって、意識を高めていくことが、
常に、私たちを、戦後70年の原点に立ち返らせるのだと思います。
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2015-11-20 01:01
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