せわしない12月。
介助と観劇、そして様々な執筆に追われていますが
特にこの週末は「今年最後の・・・」というものが多く
仕事も気持ちも一区切りつけながら
前に進んでいます。
中でも一番大きな区切りはなんといっても「かんじゅく座」。
12月26日に今年の稽古がおわって、
稽古場発表会と忘年会をやり
なんとか、1つ、仕事納めを迎えました。
稽古場発表会は「図書館短編集」と題して
即興をやりました。
即興芝居と言ってもインプロではなく、
2か月かけた用意周到な即興芝居なので
はたしてこれを即興と言っていいものやらわかりませんが
今年かんじゅく座に講師として参加してくださることになった
ゆかさんの振付も入り42分の作品に仕上げました。
座員は「セリフがあったほうが楽かも。」と、意外な発言が。
観てくださった他チームの仲間や
朗読講師の山田さん(銅鑼)、ゆかさんから感想をもらい
私はちょっと苦笑いしながら忘年会に突入しました。
忘年会は、毎年恒例の持ち寄りパーティーですが
新人のお二人の紹介もすることができ
新たな仲間を迎えての2015年を迎える準備としました。
新人、ゆうちゃん(男性)と弥生ちゃん(女性)です。
昼間っから呑みました。
この日の夜は脱原発のための、首相官邸前抗議行動
年末最終日でもありました。
最後の20分にかけつけ、腹立たしい思いをぶつけてきました。
日本人の多くが、福島の惨状を忘れつつありますが
除染作業に追われる労働者、被曝に苦しむ子供たち、
そして膨大な汚染水が海に流れ続けていることを考えれば
即刻、原発を辞めなければならないことは明白です。
1基でも動かしてはならないのです。
政府は曖昧な規制で再稼働の準備を進めていますが
今年、阻止しきったのですから、来年も再稼働はさせませんよ!
毎週、抗議行動の先頭に立って頑張ってくれた反原連の皆さんに
酒を差し入れて帰りました。
さて、27日は報道写真家、福島菊次郎さんの写真展と講演会に行きました。
タイトルは「殺すな!殺されるな!」
約2000点の作品一挙公開は初めてのことだそうですが
福島さん、そしてこの写真展を主催した実行委員会のみなさんの思いを感じた
イベントでした。
戦後の日本を撮り続けた福島さんの写真には
日本政府の嘘がはっきりと写っています。
特に印象に残ったのは、自衛隊員になった戦災孤児が
島に帰って、子供たちに話している写真でした。
戦争の被害者が、生活のために軍隊再編成の一助となっている、
ふくざつな思いにさせられる写真でした。
被爆者の写真、原発に反対する祝島の人たちの写真、
三里塚闘争の写真、軍需産業の写真・・・
2時間では見切れない、膨大な写真展でした。
観終わって、多摩センター駅に向かう道は、
地方の長きにわたる市民の苦難とは裏腹な
派手なイルミーションの通り・・・。
東京に住む私たちは、たくさん情報がありながら、
大事な情報には一番疎いような気がしました。
私の目下の課題は、来年のかんじゅく座の公演の
台本執筆です。
戦後70周年にひっかけて、反戦ものに取り組むつもりです。
しかし、高齢者の中には
「楽しいことをしたくて劇団に入ったのに、なんで戦争の話などするのか?」
「そんな話は、お客が喜ばない。」
という意見もあり、彼らのモチベーションを上げることが
一番の課題になります。
反戦ものは、70歳以上の人たちに課せられた大事な使命なのだと
そして、反戦ものこそ、「希望」を生み出す芝居つくりなのだと、
稽古を通して伝えてゆきたいです。
さあ、今年はあと4日。
ひたすら介助と執筆の日々です。
みなさんも、風邪をひかないように元気に年末をしめくくり、
さわやかに新年を迎えてくださいね!
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2014-12-28 01:01
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