今週すでに4本目の舞台。
今日は、青年座公演「世界へ」をみてきました。
期待大!の伊藤大!さん演出で、
1か月前からワクワクしていましたが、
予想外の空気感に、一瞬とまどいながらも、
最後までしっかりハマりました。
まさに、タイムリーな芝居・・・・
大衆ウケしないであろうことは百も承知・・・だったかどうかわかりませんが、
いま、これを取り上げた伊藤大さんに、私は心から拍手です。
くりかえす言葉の羅列に、電池がきれそうになりますが
(そして、それはあまり今のお客さんにはウケないかもしれませんが)
随所に鳥肌が立つようなメッセージがハミダシていて、
ここ数年の、世界に蔓延するキナ臭さに
不安を感じる方には、一つ一つの言葉がズンズン響いてくるでしょう。
「3人姉妹」をモチーフにしているそうですが
役の設定もすごくリアリティがありました。
唯一仕事をする次女がテレビ関係の人間であることや
女中として雇われた女が家族の不安を煽っていく存在であることは
私たちの生活に身近なヒタヒタとしのびよる恐怖を
象徴しているようでした。
「なにか」を探しているオリも。
しかし・・・残念ながら、
半分以上のお客さんにとっては「ぽかん」という感じかもしれません。
これが、無知無関心族の象徴である日本人の、素直な姿。
でも、私は観客の反応なんか気にせずに、堂々とやってほしい!と、思いました。
役者の気持ちは、どうしても観客の反応に左右されますが
私が今日一番残念だったのは、終演後の出演者の表情でした。
私が在団当時から尊敬する諸先輩方が
申し訳なさそうに観客を見送っている姿は、ほんとうにもったいない!
これ、すごい作品なのに!!!!!!!!
・・・・・身勝手で率直な感想です。
さて、年末年始は私も大きな課題を抱えて執筆に
勤しむ予定です。
今日の舞台はたくさんの勇気をもらい、また、
演出のことなどいろいろな点で勉強になりました。
がんばるぞ!
最近の千畝&天です。
椅子の取り合いしながら、仲がいい。
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2014-12-18 23:11
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