「ゆたり」ゆとりと情緒に満ちた暮らしのエスプリ

自衛隊見学（かんじゅく座野外実習）

かんじゅく座火曜チームのみんなで自衛隊の見学へ。
もちろん来年の芝居の取材です。
（来年は戦後７０周年。反戦ものを書くつもりです）

９時１０分の集合、身分証明書チェックを経て内部へ。
驚いたのは、この日、台風のせいで予約８０名がキャンセルになったとのこと。

え・・・？

するってぇと、なにかい？
うちら合わせて、１００人近く見学者がいたといたってことかい？
（いきなり江戸っ子ですんません）
しかも、私はこの予約が１か月先までとれなかったのだから、
連日、１００人近い人が見に来ているということね！！！

ずずんと聳えるエスカレーターで東京都内最高と言われる高台へあがり、
建物の解説などを聞いてから
東京裁判が行われたという講堂へ。
このバルコニーで三島由紀夫が演説した話などを聞かされました。

すっかり復元した講堂のなか。
床の材木の話やら、玉座に視点が集まるように工夫された
放射状の壁のこととか、延々と解説がありました。

ここでみた第２次大戦についてのビデオは、
真珠湾攻撃のあと、いきなり東京裁判に飛んで
「おいおい、飛ばしすぎだよ」と、突込みを入れたくなりましたが
私たちに質問のすきを与えないように立て板に水のごとくしゃべり続ける担当者。
ある意味「流石」ですね・・

約２時間のコースは、
東京裁判と三島由紀夫の割腹自殺の話に終わったという印象でした。
質疑応答時間はない・・・・けど、
私は気になっていた最近の自衛隊募集について聞きましたが
「自衛隊に入るのはむつかしいんです。」
「入ろうと思って入れるものではない」
「経費を削られているので、おさえられている」など、
いかにも、細々と地味に活動していますという印象の答えだった。
「あら？今年の予算過去最大じゃありませんでしたっけ？」
と続けたくても、かたくなに防御線を引かれた。

終わってから、座員とみんなで感想を分かち合いました。
「ありゃ、洗脳効果ばつぐんね。」
という冷静なものから
「軍人だった父を思い出し、あのころの切なさを感じた」というかたも。
「刀、かっこいい！」みたいな感想もありました。
６０代と７０代の違いもおおいにあるでしょう。

ちなみに、見学の時に先頭を歩いていた座員は
係員に「自衛隊見学の後は、靖国神社参拝が王道ですよ」
とすすめられたのだそうです。

毎日１００人近いという見学者が、
若者でないことを願うばかり・・・・。
やっぱり、今度は自衛隊出身のリベラル派の話を聞いてみたい。

Trackback(0) Comments(1) by 鯨エマ｜2014-10-18 09:09