5月に亡くなったかんじゅく座の座員のお墓参りへ行った。
さいごの1年間は、稽古にも来られず、たまにお電話で話すくらいだったけど
連絡していいものかどうか、気を使いながらの1年間だった。
最後にお別れができないまま、私たちは宙ぶらりんの気持ちで、
49日が終わるのを待っていた。
そして、49日の納骨がおわって、やっと、
みんなで会いに行った。
浅草からバスで4駅。
炎天下の中、みんなでお墓に水を撒いた。
なんだかへんな気分だったのが
ようやく落ち着いた。
退団した座員も来てくれたので、再会もあって
浅草で一杯やると、気持ちはすっとした。
お墓とか、葬式とか、
死んだあとのものはいらない、と、
私たちは言ったりするけれど
遺される私たちが、気持ちを落ち着かせて、
手を合わせる場所があるというのはありがたいことだと思った。
戦跡などもおなじこと。
私たちは戦跡に、大きな碑を建てる。
だれが管理するの?
といわれてしまうことがある。
とくに、南洋(サイパンなど)は、もう整備にお金がかかってしかたがないという。
でも、こういうのは、遺されたもののためにある。
振り返りたくない過去を振り返り、
リセットして、生きる力をもらう場所。
今回の墓参り、もう焼けそうに暑かったけど、
やっぱり、計画してよかったと思う。
8月は、日本全体がしっかり、過去を振り返る月。
目をつぶることなく、過去を見据え、かんがえる時間にしたい。
この笑顔がずっと続くためにも・・・・。
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2014-07-27 13:01
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