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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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隠せない真実

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PC遠隔操作事件のどんでん返しは
彼を冤罪から助けようと思っていたすべての人にとって
ほんとうに、大きなショックだったとおもいます。
私も、日々、江川紹子さんのブログなどをよみながら、
早く彼が苦しみから抜け出せるようにと願っていただけに、
こういう自白で急展開したことに、なんだか呆然としてしまいました。

私たちのほとんどは、嘘をつくことが下手なようです。
嘘は、嘘をつき続けなければならないという
大きなリスクがつきまとうからで、
普通に生きていれば、細かい言動の中に
ポロポロとあらわれてしまう真実の自分を
ちょっとやそっとの嘘には、どうやっても覆いつくせないからです。

そして、私たちの心の中には、やはり真実でありたいという
限りない要求があるのではないでしょうか。

先日のかんじゅく座公演の千秋楽の後で
残念ながら本番で失敗してしまった役者が私が作業しているところに
やってきました。そして、
「実は、稽古を掛け持ちしていてクタクタだったんです・・・」
と、もらしました。
かんじゅく座では、劇団の掛け持ちはOKでも、
同時期の公演の掛け持ちは禁止しているのです。
同時に2つの芝居をやるというのは、プロの役者でも混乱しますし
体力的に余裕がなくなるというのは、
結局本番でミスをすることにつながるからです。
ミスをして「ごめんなさい」で済めばいいのですが
謝ったからといってミスが修復できるわけもなく
ライブである舞台は失敗のまま、
観客にも、共演者に迷惑をかけたという事実だけを残します。

禁止されていることをやってしまったという事実を
言わなきゃわからないのに、吐露してしまうのは
この人の「正直」なところなのでしょう。
(たとえ、本人がいわなくても、私のところには関係者から
いろいろと情報ダダ漏れなので、かなり周到に隠さない限りは
ばれてしまうのですが・・・)
やはり、こそこそやったことには、心につかえが残るのです。
しゃべったことで、彼女の中で、なにかひとつ、
つっかえたものが取れていてくれればと思います。

事件の昨日の展開をみて、ショックを受けたと同時に、
片山被告が、人間としての真の道をあるく、第一歩になってほしいと思わずにいられません。
もちろん、今回彼が言ったことが真実ならば・・・の話ですが。
迷惑をこうむった人、数知れず、
膨大な時間と労力を費やした人がいて、
それを無駄にしないためには、彼が「真人間」として歩くしか
他にないなと。

嘘をつくのは簡単。でも、嘘をつき続けるのはとっても難しい。
今回のことが、事件を知るすべての人にとって
自分に正直に生きるきっかけになれば、と思います。
そして、冤罪が増えないことを願ってやみません。

Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2014-05-21 12:12

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