「ゆたり」ゆとりと情緒に満ちた暮らしのエスプリ

かんじゅく座公演終了雑感。

かんじゅく座の第８回公演が終わりました。
沢山のことを勉強できた公演でした。

なにより、メトロコマースの方々との出会いは
普段まったく異なる世界に生きている座員たちにとって
いい刺激と勉強になったと思います。
役者の勉強というのは、声を出したり、演技を練習したりすることも大事ですが、
人間を観察したり、気持ちを考えたりすることがものすごく大事で、
ある演劇学校で「人間力」を身につけると言っていましたが
たしかに、そういうことなんだろうなと思います。

そして、いくつになっても知らないことがたくさんあるのだということを
自覚しながら学び続けること、
それが若さにもつながるのではないかと思いました。

さて、ひだまいチームの写真です。

社長と専務。
いいコンビでした。
ひだまりチームは特に、みんなが支え合った感じがしました。
稽古中のいろいろな出来事も、本番がちかずくにつれて
良いエネルギーに変わったんですね。

個性あふれるひだまり鉄道は、
勢いに乗って駆け抜けました。

もうひとつの、しおさいチーム。
回数を重ねてきた分、また違ったプレッシャーもあったのでしょうか、
多難な公演となりました。
私は客席の一番後ろから見ながら、いろいろなことを考えていました。
そして、つくづく、舞台って面白くて恐ろしいものだなと
感じました。

どちらのチームも、疲れたころにクライマックスがやってきます。
ここからシュプレヒコールが始まるのです。

絶妙な面白さをもつ、エミリ。

どんなにノッテいるシーンでも、堂々とセリフを間違えたりします。
そして、間違えたことにも気づいていなかったりするのですが、
こうやって、思いを込めて書いた言葉がすっ飛ばされることで
私は鍛えられてゆくのです。きっと・・・・ああ、無情。
おいといて・・・

なにはともあれ、今回、一番ありがたかったのは、
一般のお客様がたくさんいらっしゃったことでした。
いつもは、身内８割の客席ですが
今回は「かんじゅく座を見るのは初めて」「新聞で読んだので」という方が
沢山いらっしゃいました。
ありがたいことです。
座員にとってもお客様の反応が一番の刺激です。
私が稽古場で何を話すより
ずっとずっとたくさんのことをお客様が教えてくださるのです。
初日、拍手が来なかったとき、
舞台の上で、きっと座員たちははっとしたことでしょう。

舞台は本当に一期一会、いい勉強でした。
身内のひいきなリアクションではなく、
他人のドライな視線にさらされる、
今回「なにくそ！」と思えればしめたものではないでしょうか。

そして、朗読チーム。

本番でいきなり上昇した感じがありました。
今回、私は演目がざっくり決まった時点での引継ぎで
選ばれた題材をどうしたものかと
悩みましたが
こちらも、助け合いの中で、１時間１０分、よく粘ったなと思いました。

９８１名のお客様ありがとうございました。
そして、毎年支えてくれているスタッフに、心から感謝したいと思います。
座員の皆さんは、本当にお疲れさまでした。

みなさん、これからもがんばりますので、
どうぞ、厳しく、時々あたたかく、見守ってください。

Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ｜2014-05-14 08:08