立体イラストレーターの、倉谷奈巳さんのアトリエを訪問しました!
遊び半分&取材半分の訪問でしたが
いやぁ、子どものころの夢がそのまま形になったような
非現実的なのに懐かしいもの満載のアトリエで、
思わず顔がほころんでしまいました。
まず、お部屋に入ると・・・・
こんな豪華なケーキが、どんと、あるではありませんか。
そしてこちらは、お弁当のマグネット。
かっぱ橋にありそう・・・
そして電気スタンドの傘の上は・・・小鳥ちゃんズラリ。
招き猫の後ろにあるのは、一昨年の私の芝居の時に
チラシ用に作ってくださった日本家屋です。
乾燥して、少し、そっちゃってますが、
あの写真は、こんなにこまかいオブジェの写真だったのですね・・・。
そして、倉谷さんお得意のお菓子といえば・・・・じゃじゃん!
このお菓子の家が、本に載ると、こんな感じになるんです。
そうです、「ヘンデルとグレーテル」のお菓子の家。
子どもの頃、みなさん一度はあこがれたのではないでしょうか。
ちなみに、子供たちや背景の小物も、倉谷さんの手作りだそうです。
そして、童話だけでなく、教材にも使われています。
これらは、ほとんど粘土細工なんですね。
ひとつひとつ、細かい作業をしながらも、
こだわりと、企業からの注文の狭間で巧みに創作し続ける倉谷さん、
その裏話までうかがって、粘土細工は私の前で、ますます光を放ちました!
倉谷さんお手製のたこ焼きをご馳走になった後で、
私も、粘土細工に挑戦させていただきました。
これぞ、「倉谷奈巳の粘土教室!」です。
木工用ボンドと紙粘土を使い、
ブラシで色付けして、スパンコールをトッピング・・・・
はい、できあがり~~~
倉谷さんのアドバイスでは、
現実的なお菓子としてトッピングするんじゃなくて、
ありえないような飾りが結構可愛くなるんだそうで
彼女の作品を見ると、カップケーキの上に、流れ星とヤシの木があったりして
それがすごくかわいらしいんですね。
私も像と猫を乗せてみましたが・・・・
う~~~ん、私の装飾は、いまいち・・・。
倉谷さんの話を聞いて、そして実際に自分で粘土をこねてみて
仕事の奥深さを垣間見た気がしました。
どこの業界ともにたりよったりで、出版業界もバブル後は火の車、
イラストレーターも、社員ではなくフリーに転向する人が続出したそうで、
低予算の中で作りつづけるには、アーティストとしてのこだわり以上に
彼女の人間性で乗り越えてきた部分が大きいのではないかと思いました。
「こだわり」は、出す場を考えないと、かえって仇になるのですね。
時代は残酷です。
でも、頑張っている人にはチャンスがやってくる、
それを自分で見逃さないことも必要な才能なのですが、
けっこう誰かが観ていてくれるものかもしれません。
続けていたからこそ、観つけてくれる人もいたのでしょう。
それが、具体的にどういうことかは、
かんじゅく座の芝居の中で書かせていただきますので、楽しみにしていてください。
貴重なアトリエ体験の5時間でした。
倉谷さん、ありがとうございました。
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2014-01-07 19:07
「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)