「ゆたり」ゆとりと情緒に満ちた暮らしのエスプリ

フクシマ

福島の原発問題が終息どころか
日本中に、いや、世界に向かって拡大しているというのに
それに、見えないように蓋をして
オリンピックの東京開催が決まってしまいました。
もう撤回は難しいでしょうが
これだけ汚染が広がっているというのに、
安倍晋三の大ぼら演説で、決まってしまいました。
（もちろん、あの演説以前に、内定状態だったと思いますが）

このオリンピック招致については
私のまわりには、自民党支持者がいないのと同様、
オリンピック招致に賛成する人もいなかったので、
こんな結果になって、なおかつ、あたかも日本中が
喜んでいるかのようなニュースを連発されると
怒りの鼻息しか出てきません。

もし、日本で開催するなら・・・・

私もいろいろ考えていましたが、広島か長崎でだったら
私も賛成していたでしょう。
広島は「ヒロシマ」であり、長崎は「ナガサキ」です。
その地名を聞くだけで
世界が、人間にとって一番考えなければならないことを
突き付けられるからです。

同様に、福島は、「フクシマ」となってしまいました。
オリンピックを東京で開催する以上は
フクシマ問題はきちんと、世界に向けて発信させなければならないでしょう。
隠すのではなく、見せる。
この人災について、
その犠牲になり、故郷を追われた人がどれだけいるのかということ、
そして、
開催地、東京こそ、最も「フクシマ」のお世話になっていたんだということ、
それをせずに、
なぜ「日本の元気に」することができるでしょうか。

太平洋戦争の後、
日本が国としてきちんと謝罪せず、
自己に向き合わなかったことのしわ寄せが
今になって、「改憲」という発想につながってしまいました。
日本の希望であり、世界の手本になるべき９条が、です。

国民ひとりひとりが
目先のきらびやかなニュースに踊らされることなく
現実を見すえて、問題意識を持つことが、
あほな政治家の、あほな決断にストップをかける第一歩です。
オリンピックの影で、どれほどの犠牲者が出るかを
一番近くにいる私たちが、忘れてはいけないのです。

時間は前にしか進みません。
「フクシマ」は、「福島」に戻れる日はないでしょう。
そしてこんな私は・・・・、
ひとりの演劇人として、人間として、なにができるでしょう。
３．１１以降、私の周りの演劇人たちも、
ほんとうによく、社会との向き合い方を考えていると思います。
そのエネルギーを無駄にしたくないんです。
「やっぱり、日本はかわらないんだ」というあきらめに陥らないように、
同志を大切に、しっかり進んでゆきたいです。

黄金コスモスを植えました。
いろんな願いを込めて・・・・

～本日のありがとう～
先日、奇才アーティスト友川カズキのライブを初体験しました。
めっちゃおもろいわ。
お誘いに感謝・・・。

Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ｜2013-09-14 13:01