ちょっと喉が痛かったので
早いうちに手をうとうと、
稽古場近くの、8時半から診療をしているという耳鼻科にいく。
まえもって、ネットで豊島区界隈の耳鼻科を調べてみたが
それほど評判は悪くなさそうだった。
なによりも、8時半からという点が
ありがたい。
どんなに待たされても
10時少し前には稽古場に入りたいから。
さて、耳鼻科の自動ドアを開けると、
老若男女、ベンチを埋めていた。
こりゃあ、待たされるわ・・・・
覚悟して受付を済ませる。
ベンチに坐ったトタン、恐ろしいほどの眠気に襲われたので
寝て待っていたら、あっというまに自分の番が廻ってきた。
ベテランと、ネットで評されていた先生は
「こんにちは」とも
「どうしましたか?」とも聞かない。
私が「喉が痛くて」というのも聞いているのかいないのか
脱脂綿つきの針金に、液体をつけて
私の喉につっこんだ。
それを2種類。
以上、おしまい。
看護婦さんに促されてネブライザーへ。
「こんにちは」は?
「お大事には」?
私の喉はどうなっていたの?!
ネブライザーにすわりながら
納得いかない気持ちを看護婦さんに投げかける。
「診てどうだったのか、わかりません。」
応えは「・・・・」。
診察券&処方箋を受け取るとき、
何の薬が出されるのですか、ときいて
やっと「これが喉の殺菌で・・・」という
それらしい説明を聞くことができた。
こういう診療がふつうなら、
本当に恐ろしいことだ。
でも、大切なのは、
きちんと説明してくれる医者を探すことではなく、
説明しない医者に、聞く勇気を持つことだと思う。
流れ作業にとりこまれ、出されたものを自動的に飲んで
治療した気になっている・・・・
そういう人が
日本にはとても多いことを、ここ1ヶ月あまり、痛感している。
自分の体に、生活に、社会に、もっと関心を持ち
わからないことをたずね、
間違っていると思ったことに「まった」をかける、
そういう勇気が足りない。
なにかが起こってから攻めるのではなく
起こる前から野放しにしないこと。
結果、孤立する可能性があるから
日本人は無関心を決め込むのかもしれないが
今回の震災で、
「変わらなきゃ」を実感している人はおおいはずだ。
生活のいろいろな所に反省点がある。
ああ、早く喉を直そう。
~本日のありがとう~
稽古場に取材に来ていただく。
かんじゅく座の演劇活動が
いろいろな人に夢を広げる活動になればありがたい。
ありがとうございました。
Trackback(0) Comments(4) by 鯨エマ|2011-04-30 23:11
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