11日の地震で、とっちらかった家の中を整理して
12日は福井へ向かった。
(実は、都内に住む私も、家の中はまるで、
泥棒が入ったような惨事になり
デスクトップのPC本体が床まで落っこちてるわ、
引き出しは全部飛び出し
本棚の本も、なぎ倒されて飛び出して、
びっくりした。
とりあえず、自転車移動で介助の夜勤にも廻れたのと、
稽古中に地震に見舞われたかんじゅく座メンバーが
無事に家に帰りついたことを確認できたので
安心して福井県へ迎えたわけ。)
山陽新幹線は運行。
激混みのなか、立ちっぱなしで福井は武生に到着したのが14時過ぎ。
駅前ホテルの宴会場で行われる有機栽培稲作のシンポジウムに、
高齢者劇団「ババーズ」が参加し
公演をうつというのだ。
控え室に行って、座長の林さんと秋の全国大会の打ち合わせ。
着替えとメイクをした看板役者さんが
待機している所だった。
ごらんください。
87歳のお二人、秋には88歳になられているそうな。
芝居が始まると、
手作りの小道具をつかい、長いセリフを自己流の言い回しで
照明、音響などはまったくこだわりがなく
ひたすら、人間。
しっかり観衆の心を掴んでいた。
なんだか、芝居の原点を見せていただいたようだった。
会場はホテルの宴会場だったのだが
そこの小さな舞台で
こうやって芝居ができる。
東京に大地震が来て、みんな避難所生活になっても
体育館で芝居ができるな・・・なんて、想像しながら拝見した。
40分の演目が終わって、外へ出ると、号外が配られていた。
福島原発の記事。
会場には募金箱が設置された。
私はまだ、家の片付けもあるので
滞在時間わずか2時間で福井を後にした。
家に着くと、同じく今日と明日で公演を予定していた
宮崎の劇団「のべおか笑銀座」さんから
差し入れのお礼と、公演をやむなく延期したとのメールを受け取った。
会場が津波の警告範囲に入っていたのだそうだ。
7月に延期公演を考えているという。
13日に観にいく予定だった
青山学園内で予定されていたチャリティコンサートも
延期になった。
私の役者仲間も、いま、公演中のものが随分いるが
こう余震が続いては、中止、延期をしなければならない劇団も多いだろう。
いろいろと、チェーンメールも来る。
なんの情報が正しいのか、
落ち着いて判断しなければならない。
そうだ、
いまは、目の前の原稿を仕上げよう。
万が一のときまで、創作を続けよう。
~本日のありがとう~
駅周辺もみんな優しかった。
こういうときは、お互い様だね。
譲り合って、老人、子供優先でいきましょう。
Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2011-03-13 10:10
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