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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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対話・対面

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インターホンを押しても出てこない「居留守」については
以前書いたことがあるが、
今日は電話の居留守について。

先日、トラブった相手に
事後処理のために電話をしているのだが
でてもらえない。
先方の早やとちった決定で生じたトラブルなので
具合が悪いのは分かるのだが
メールで「真摯に対応する所存」といっておきながら
電話がつながらないのである。
後処理が出来ん・・・・
これで、真摯な対応らしい。

ナマの「対話」を倦厭する傾向は
老若男女とわず、広がっているように思う。
演劇関係者で、コミュニケーション講座を開いている人でさえ、
「携帯に出るのがいやだ」と、居留守を使っているというのだから
なんだか絶望的になる。

某大学教授にその話をしたら
「ああ、確かに電話に出る声が、最近、無愛想になりましたね。」
と、ご自分の傾向を話された。
いつでもどこでも、自分の直通されてしまう携帯電話のせいで、
対話がうっとうしくなっているのだ。
「うっとうしがられるだろうな・・・」と、
また余計な気を使うので
気軽なメールに走る。
それでまた、対話が表面的になる。

これがどんどんエスカレートすると、
喧嘩ができなくなる。
喧嘩してしまうと、もうそのまま切れてしまうのだ。
お互いに意見をぶつけ、苦情を吐き出し、
ブツブツ文句言いながら、悪口のひとつも言いながら
それでも、折り合いをつけてゆくこと、
そして、関係性をステップアップさせることが出来ないのだ。
だから、後味が悪すぎる。

しかし、わたしも、
明らかに自分の感覚が変化してしまったと感じることがある。
訪問に対する、ちょっと複雑な気持ちだ。
昔は、届け物をしに、相手の家を訪ねることが
けっこう普通だった。
会って手渡し、が、丁寧な態度だと思っていた。
でも、ここ数年、
私の留守中に、尋ねてくる人が結構いるのだが
「ここまできたのか・・・」と、ちょっと居心地悪い気持ちになる。
とくに最近多いのが
高齢者の俳優を探すため、企画書や台本を届けに来る人たちだ。
最初は電話で対応し、
じゃあ、企画書を送ってください、と住所を言うと
次の日に、切手の貼ってない封筒が
ポストに入っていたりする。
ただ、それだけなのだが
「鯨エンターテイメント」という名前ばかりデカイ表札の割りに
蟻さんの家のような住まいを見られること、
郵便物を盗まれた経験、
世に出回る物騒なニュース、などなどが
「居心地悪い気持ち」にさせるのだろう。

いかん、
「ドンと来い」で、いなければ。
生きるほどにトラブルは多くなる。
だからこそ、対話を増やさなければ。

~本日のありがとう~
やっと、やっと、
4年前の共演者Uさんが出演している
「チャリT企画」の芝居を観にいくことが出来た。
いやあ、わらったわらった!
楽しい時間をありがとう!!

Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2010-10-22 00:12

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