「日本人の平均寿命は
男性79.59歳、女性86.44歳で、ともに過去最高」
という2009年の統計が発表された。
これは、3大死因が減少したためだという。
3大死因が減少したということは、
4位あたりにチラホラしている「自殺」が
いよいよベスト3入りになりつつあるということか。
ちょうど今日、レッスン中に
最近の若者論をぶちかましていたのだが
(「最近の若者は・・・」なんて、わたしもいってしまった。
歳をとったねえ。)
ほんとうに、ちょっとした苦しみに耐えられない若者の
なんと多いことか・・・・・
その方は、大学で教えている先生なのだが
授業に出てこない生徒が多いという。
叱ると、改まるどころか、ふさぎこんでしまって
ますます追い込む形になるのだという。
で、彼は怒らずに
「いいよ、いいよ。」と、認めるのだそうだ。
で、「最後の10分だけでいいから、来れば?」と
いうのだそうだ。
怒ったりしたら、もう授業に出なくなる。
果たしてニートになるか、
悪けりゃ自殺だってしかねない、のだそうだ。
「まるで、フリースクールですね。」というと、
まったくそのとおりだと仰る。
自分が好きで受験した学科だというのに、
これが、日本の大学の現状らしい。
私のように、相手が若かろうが、年寄りだろうが
まったく同じように怒る人間は
もはや、若者にものを教えることなんか出来ないらしいよ。
さて、そんな、か弱いヤングピープルにとって、
長寿などというのは、ありがたくも、なんともないのかもしれない。
「平和ボケ」という言い方があるが
人生は、はてしなく、死にむかって伸びている道でしかないのだろうか、
それとも、やはり他人の「死」に、はっと、衝撃を受けたり
自分の時間について考えることがあるのだろうか。
夕方、映画「告白」をみる。
「命」の重さを、まるで復讐のように
自分の生徒に知らしめる教師と
教え子たちの闘い。
更正の可能性を、少しだが垣間見せるところが唯一の救いなのだが
あそこまでしないと、今の子供には
「命の重さ」などというものは分からないのかと
不安を超えて、重苦しい気持ちにさせられる。
しかし、少し時間を置いて考えると、
やり方はどうであれ、主役の松たかこさん演じる所の先生は
更正を諦めなかったんだなと、
前向きにも受け取れる。
で、寿命の話。
長く生きていらっしゃる方々には、
「生きてることのすばらしさ」を、
どんどん教えてほしい。
たとえ、若者が耳を貸さなくても、
しつこいくらいに教えてほしい。
それが、義務だと思う。
~本日のありがとう~
土用の丑のひ。
うなぎをご馳走になりました。
命、いただきました。
明日も元気にがんばります。ありがとう。
Trackback(0) Comments(3) by 鯨エマ|2010-07-26 23:11
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