「ゆたり」ゆとりと情緒に満ちた暮らしのエスプリ

ぼろ箒、発見！

小道具探しに東奔西走の日々。
毎度毎度のことながら、何につけても帯に短し襷に長しで、
なかなかよい風合いのものが見つからない。
そのひとつが、ほうき。
２本立ての芝居で両方につかうのだが
古びた箒が、なかなか見つからなかった。
寺の横を通るたびに、落ちていないかのぞくのだが
そんな、うまい具合にはいかない。

それが今日、
布をもらいに演出家Ｓ氏のお宅へうかがったときのこと。

「ほかになにかいるものはないかね。」
と、Ｓ氏。
「ええと・・・」

図々しいワタクシは、稽古場を回想する。

「あ、箒がありませんか？」
すると、横にいた奥様が
「きたないけど・・・」
「きたないのがいいんです！！！！」
「ハハハ、ちょっと待ってて。」

といって、出してきてくださったのが
おお！ほんとに古いよ！
いい古さだわ！！

先日小道具やさんに行ったのだが
さすがに箒一本のために５千円も払う気になれず
帰ってきたのだ。
それが、今目の前に！！

以前墓参り用の、ひしゃくとバケツがなかったとき、
通りすがりの寺に頭を下げて借りてきたことがあった。
洲塩気が必要だったときは、
１人前食べてから、オズオズと頼んだ。
巨大な拡声器は、選挙関連の事務所に借りたっけ。

かくして小道具はあつまる。
もうすぐ固定稽古場に移動。
ものをおきっぱなしに出来るのが嬉しい。
だんだんと、形が明確になっていく。

さて、残るは、塵取です。

～本日のありがとう～
取材に来てくださったＫさま、
私の話よりも濃く、ディープなお話をありがとうございました！

Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ｜2010-03-29 20:08