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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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もう冬物、まだ冬物

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もう冬物の通販カタログがきた。
ざんしょがうっとうしくて、ウールの服なんて、写真見るだけで暑苦しいが、
そんな写真にだまされて、早速数枚購入してしまった。
が、とっさに、クリーニング屋さんに
冬の毛布をとりに行くのを忘れていたことを思い出す。
やばいやばい・・・・
迷惑をかけることはもちろんだが、
私の毛布だって、ホコリかぶってしまうわ。

果して、クリーニング屋のガラス戸をガラガラとあけると、
半裸のやせたおじさんがいた。
そう、この人に伝票を書いてもらったっけ。

「すみません・・・7月に毛布を出したものなんですが。」
と、言うよりはやく、
入口付近の大山の中腹に、わたしの毛布を発見してしまった!!
「あ、これです!!」
「はいはい。」
そのおじさんは、愛想良く返事をして、
そのブルーの毛布を引っ張り出した。
まわりの毛布がぐにゃっと崩れる。
すべて、袋には、はいっていなかった。

これ、本当にクリーニングしてあるのかしら・・・・

一瞬脳裏をかすめたが、
ここまで長期滞在させた申し訳なさもあり、
そんなこと聞けない。
「ちょっとまってね、いま、袋に入れるよ。」
そのまま袋に入れたらば、このあたりのダニというダニを
封じ込めることになるのではないかと
悪いことばかり想像してしまう。

「いやぁ、兄貴が死んじまってね・・・・」
と、とつぜん話は始まった。

父の創設したクリーニング店を三人きょうだいで継ぎ、
弟はそのうち、別の仕事に、
お兄さんは、拝顔でなくなって、いまは自分ひとりでやっているんだという。
こんな話がはじまったら、
「これ、あらいました?」
なんて、なおさら聞けない。

毛布をビニール袋に詰め終わったときには
おじさんの顔はすっかり苦労人の顔になっており
私は深々とお辞儀をして
そのブルーの毛布を受け取ったのだ。

もういいや、なんでも。
この毛布はきれいにクリーニングされていると信じよう。
信じるものはすくわれるよ、きっと。

~本日のありがとう~
その①昨日のブログで熱パツしたとかきましたが、
おかげさまで回復いたしました。
心配してメールを下さった方、
ありがとうございました。

その②おじじ様
コーヒー、たったいま、とどきました。
これ、書いている最中に。
大好物です。
仲間たちといただきます。
そして、読書のお供にさせていただきます。

Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2009-08-27 16:04

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