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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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いえなかった有難う

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かんじゅく座がNHKで紹介されたのは、午前11時ごろ。
私は稽古の真っ最中だった。
問い合わせが来たときに出られないと困るので、
18時過ぎに電話くださいと、字幕で出してもらったにもかかわらず、
携帯は11時過ぎからなりっぱなしだった。
夕方、既に着信は50件を超えた。
アンビリーバボー。

搬出がおわった18時・・・・

さあ、いまから電話に出るぞ!
(・・・しかし、昼ごはんを食べたい!!)

問い合わせが殺到なんて、なかなかあるものではないので、
できるだけ丁寧に対応したいと、頑張ってみました、よ。
いままで、新聞などで私の電話番号を出しても
こんなことにはならなかったのだが、さすがにNHK、びっくりした。
電話が終わったのは、23時27分だった。

それにしても、「やってみたい」
「やってみたくて、手をこまねいていらっしゃる方」
が、こんなに沢山いらっしゃるとは。
中でも目立つのは、
親の介助が大変で、このままでは暗くなりそう、
なにか、すきなことに打ち込みたい・・・という方。
60代の言葉である。
そんな方には、私は両手を広げて待っていますよ。本当に。

さんざん、自己満足といわれていた演劇が
こうやって誰かに希望を与えられるというのは、
はじめてよかった。
と、同時に、今後、自分のキャパシティに
耐えられるだろうかという不安も。

いまだから白状すると、
じつは、私がかんじゅく座をはじめた理由は、
様々な取材で話しているように、
劇場のバリアフリー活動の延長であることは違いないのだが、
もうひとつ、背中を押したものがある。
当時、仕事上の相談をしていた、ある制作会社の代表の方の助言だった。
彼には、別の仕事で、嘘の領収書を書いて欲しいとたのまれ、
私は、大変苦しい思いをした。
以来、連絡を絶ってしまった。
あんなことがあった以上、できることなら、かかわりたくないと思っていたが
こうして、かんじゅく座のことが、
いろいろなメディアで取り上げていただけるのは、
もとはといえば、彼のおかげかもしれない。

人間関係の修復は難しい。
時間がたてば・・・とよくいうけれど、
時間だって、そう当てにはならないのは、よくわかっている。
だから今日は、ここで・・・・

~本日のありがとう~
Nさん、あなたの助言が生んだ、かんじゅく座が
少しですが、ある人たちの夢になろうととしています。
きっかけを下さって有難うございました。
貴重な瞬間ですから、大切にしてゆこうと思います。

by 鯨エマ|2009-04-28 23:11

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