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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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劇団時代の先輩

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以前から劇団時代の先輩Yさんに
お誘いいただいていた公演をみにいく。
場所は荻窪。
人の少ない西口改札に待つ。
そういえば7~8年前、ここで当時の彼氏と待ち合わせをしたなあ・・・
なんて、オセンチな気持ちに浸っていると、
Yさん、豪快に現れた!!
相変わらず元気だな~~~
退団してから8年近くたつから、
彼女もそれなりのお年でしょうに、全然かわらない。
役者って若いわ・・・。

芝居を観にいく前に、駅前でお茶した。
彼女とは、一度外部の芝居で共演させていただいたが
劇団内では、共演の機会はなかった。
声優として活躍なさるほか、
養成所で教えたり、一人舞台に挑戦したりと
活動はとどまるところを知らない。

お忙しいその合間に、同期会をなさったという。
青年座養成所の2期生でいらっしゃるが
なんと20名近い人が参加したらしい。

いまだかつて、私の通っていた養成所の同期会なんて
開かれたためしがない。
(あ、ひょっとしてやっているのに、
私が呼ばれていない可能性もあるけれど・・・)
仲がよくなかったわけではないと思うけれど、
あまりチームワークはよくなかった。
私自身も当時はみんながライバルだと思っていた。
どこか、一線引いて付き合っていたかもしれない。
今考えると、ほんと、アホだったと思う。

Yさんに話す。
ほんと、今は芝居を続けていられることに幸せを感じると。
誰がいい役をもらったとか、そういうことはどうでもよくなってしまった。
どうでもよくなったといえば嘘になるかもしれないけれど
とにかく、家庭の事情、体調、熱意、もろもろの事情によって
演劇界を離れてしまった人の、なんと多いことか。
天涯孤独とはいえ、演劇という目の前にある大きな岩のような課題と
対峙していられることが、実は、大変ラッキーなことなのかもしれない。

最近、「つぶより花舞台」の取材を受けることがあり、
毎回のように「なぜ、かんじゅく座をはじめたのか?」
と質問をされる。
なんで・・・・?
話せば長い話なのだが、逆説的に言うならば、
もしも、役者として成功していたら、
つまり、夢を実現していたのなら
かんじゅく座を始めてはいなかっただろう。
役者の仕事に恵まれていないから、
自分で何かを企画するしかなかったというのが、実は発端なのだ。

しかし、かんじゅく座の活動を通して
私はまた、人間いくつになっても、
夢を抱き、目標を掲げることの素晴らしさを教えられる。
ならば、私もまだまだ初心に帰って俳優として頑張り続ければいいのだ。

Yさんは、来年も、一人舞台をなさる。

~本日のありがとう~
Yさん、今日は観劇のお誘いありがとうございました。
そして、行き帰りの道すがら、楽しい話をありがとうございました。
勇気を頂きました。

by 鯨エマ|2008-11-30 00:12

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