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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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ボケへの助走

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物忘れが激しいのは子どものころからで、
たとえば、「これ、伝えてね。」
といわれたことを言い忘れるとか
「この本を持ってきて。」といわれたのに
持参し忘れる・・・というのは、
今に始まったことではない。
小学生のころから「忘れ物大将」と命名されるほどに
もう、王道を行っていた・・・が!
今日の「忘れ」には、ちょっと自分でもドキッ。

夜勤明けで、朝の9時半に仕事を終えた。
帰る前に勤務記録を書かなければならない。
昨日、私とペアだった若い女性は(1夜に2人はいる)
私より一足先に記録を書き終え帰っていった。
「雨、やだなあ」何ていいながら、のろのろと着替えた私が
勤務記録のファイルを開く。
そこには、ペアで入っていたその女性のフルネームが書かれていた。

「へえ、●●さんって、S子っていう名前なんだ、かわいいね!」
と、私。

すると、横にいた職員が
「エマさん、それ、先週も同じこと言ってましたよ。」

ガーーーーーン!

名前を覚えられないとか、名前と顔が一致しないとかならいいんだよ。
名前を覚えていないどころか、私は、その名前を先週この記録用紙で見たことを忘れ、さらに、「へえ、●●さんって・・・」と、言ったことすら忘れ、ああ!あたし、まだ35なんだけど!

重症だ。

突っ込みを入れた職員の笑顔が
こころなしか、バカにしているように見えてしまったのは、
もちろん私の羞恥心からだが、
もう、今日はこのことがショックで
老後の自分をイメージせずにはいられなかった。
「私の名前は大原麗子です。」
とか言い張っている恥ずかしい自分が
妙にリアルに脳裏に浮かぶ。
ああ、無情。

私が帰った後、職人の女性は
「エマさん、そろそろ介護が必要なんじゃないかしら、おそろしいわ。」
などと、うわさしているだろうか。

歳をとると物忘れがひどくなるというのは実は嘘で
長く生きた分だけ、情報量が多くなるから、
整理されていないことがはみ出すだけなんだ、と聞いたことがある。
私の脳内は、ぜんぜん整理されていないのだろう。
幼少時代から、理論的に物事を考えたり、
建設的に未来を見据えるということをまったくもってやってこなかった。
なにか、勉強でわからないことがあると
「大人になったらきっとわかるようになるわ!」と信じていた。

そのまま、現在35歳。

でも・・・・

忘れたということは、それほど、興味なく話していたのかも。
もっと、ほかに関心のあることがあったのかも。
時間がたてばどうせ、忘れるし・・・・
大原麗子と信じられればそれも幸せ・・・?
おっとおっと!
この暢気さがいけないんだってばあ!!
だれか、この能天気な私を戒めて。

Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2008-04-24 22:10

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