ドキュメンタリー映像のタイトルがようやく決まる。
ああでもない、こうでもないと、随分道に迷った。
私がいいと思ったものは、プロの目からみるに、
悉くイケテナイらしく、二転三転するうちに
私自身もわからなくなってゆき、
辞書をめくってみたり、
映画を見てみたり、
電車の中吊り広告を読んでみたり、
不毛の数ヶ月だった。
こわいのは、考えるうちに周りのスタッフが気に入るようなものを
考えようとしてしまうことだ。
といって、それすらできないのだが、
あたしゃ無能な監督ゆえ、しかたないか・・・。
で、どんづまりで甘納豆を食べていて
思いついた。
「粒より・・・」
最初、何人かにスポットを当てるつもりの映像だった。
それが、イロイロな事情から、
かんじゅく座メンバー14人の群像劇に変わっていった。
タイトルは
「つぶより 花舞台」
急いでメンバーの一人に電話をし、毛筆の字で書いてもらう。
リミットは次の日だった。
稽古場で受け取り、それをもって編集の現場へ行けば、間に合う。
果たして、スタッフはそれでも納得のいかない表情だった。
それはとても残念なことだ。
「ああ、いいね!」なんて、誰にも言われずにネーミングすると言うのは、
なんとも寂しいのだが
これくらいは、タイトルくらいは自分で決めたかった。
こうやって、独りよがりを続けてきてしまった。
これから私は、なにを、どういうモチベーションで
作り続けてゆけばよいのだろう。
Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2008-03-24 21:09
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