物持ちがよいと、よく言われます。
電気釜はかれこれ30年。
国語辞典も漢和辞典も姉の代から使っているので
30年以上。
そして、こんなものが出てきました・・・・
この写真は、私が小学校1年生のときに父に買ってもらったノート。
このノートを手にした時、
「なにか物語を書きたい」と思ったのを憶えています。
しかし、何も思いつかなかったのか、
または他にもっと興味をそそるものが現れたのか、
私は最後のページに「おわり」とだけ書いて
そのままにしてしまいました。
あれから幾十年。
引っ越すたびに、思い出のあれもこれも、ゴミ箱に葬ってきましたが
このノートは表紙が布でできた上等なものだったので
いつか使うかもしれない、捨てるにはもったいないと思い
今まで持ち運んでいました。
35歳手前で稽古場ノートとなりました。
今まで捨てないでおいたのは、
父が上等なものを持たせようと努めたのが
功を奏したのだと思います。
高級な絵の具、万年筆など、小学生にはふさわしくない土産を
あてがわれていました。
万年筆といえば・・・
父は本当に字が汚く、ペンも壊れそうな勢いの乱筆なのですが
最近の手紙では驚くほどきれいな字、
とまでは言えませんが、
読める字で書いてきます。
どこかの大学で教えるに当たり、
自筆のテキストを作っているから丁寧に書こうと
努力しているのでしょうか。
字はきれいなほうがいいです。
やはり読む人の感情に触れるもの。
習字をやめて20年ですが
手紙を書くことが多いので
なるべく気をつけます。
先日、文房具屋で領収書をもらったときのこと。
あて先を書いてくれた若い兄ちゃんの字が絶望的に汚かったので
思わず、「読める字で書かなければ字を書く意味がない」と
怒ってしまいました。
店で店員に怒ったのは久しぶりでした。
とりあえず、ノートよ、
やっと日の目を見たね。
君こそ、遅咲きの桜。
今回の芝居「さくら」にふさわしく・・・・。
by 鯨エマ|2008-01-18 17:05
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