とりあえず、脱稿です。
もう出演者のみなさんに、なんとお詫びしてよいやら・・・。
しかし、最近は、そういう遅筆な作者が多いようで
「遅れてすみません」というと
「なれてます」とかえってくる。
いかん!慣れてはいかん!
だいたいいつも、本を書くときは音楽をかけている。
その本のテーマになるような曲をかけるのだが、
今回はそのものずばり、お父さんと娘の話なので
プッチーニの「私のお父さん」だった。
有名ではあるけれど
最近見つけたのは内田祥子さんという方の編曲による
日本人女性二人のヴァイオリンとピアノの演奏によるもの。
断絶一家の私でさえ、なにか、心懐かしくなる曲だ。
このところ、月曜日に送られてくる
父からのA3の暴露手紙だが、
昨日は姉からの手紙のコピーが張られていた。
行方不明と思っていた姉と、父親が、
じつは細々と交流をしていたことを初めて知った。
どうしようもなく厄介な姉を
どれほど父が心配しているかが伺える。
姉はとても父に似ていた。
顔も、体質も、虚弱なところも。
体力のなかった姉が、バレエを始めて
だんだんと元気になり、それに伴い家族と過ごす時間がなくなり
しかし、一度は父の好きだった絵を志し
そして挫折し・・・・
とにかく姉には、大きな希望とそれ以上の絶望を
常に交互に食らっていたと思う。
姉の直筆のはがきコピーをみて、正直、彼女がいま
正常なのかどうかわからない。
でも、父が送った手紙に対して
きっと彼女は泣いたんだろうなあということは
その文面を見てわかる。
いま、何処にいるかわからないけど、
何処かで泣いているんだと思う。
父にとって、一番幸せだったアメリカ時代を
ずっと一緒にすごしたのは
私より4年早く生まれた姉だ。
何処にいるかわかったら、
このCDを送ってあげたいなあと思うが、
多分CDデッキも持っていないだろうなあ・・・。
» Tags:父,
by 鯨エマ|2007-10-31 10:10
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