「アンジャリ・ムードラ」
ヨガではよく行われるこの仕草。
日本では「合掌」という言葉のほうが、聞きなれてみえる方も多いかもしれませんね。
「ムードラ」とは手指の仕草のことで、体内に特定のエネルギー回路(流れ)を作ったり、精神的な意味を象徴したりするために使われるものです。
このアンジャリ・ムードラは尊敬・畏敬の念を表していて、「捧げる」という意味があります。他にも右脳と左脳を調和させたり、男性的エネルギーと女性的エネルギーを調和させてくれるそうです。
私自身の解釈では、この仕草をとることで自分自身を相手に「捧げる」、つまり対象となるモノ・コト・ヒトに感謝の気持ちを向ける、ということなのだと思っています。実際に胸の前で手を合わせ、目を閉じて呼吸を落ち着けていると、内側から感謝の念が湧き上がってきます。
その対象は、ときに大いなる自然であったり
今生かされているこの環境であったり
身近にいる大切な人であったり
この世に生きる全ての人であったり
自分自身であることもあります。
見つめてみると、感謝の対象はいろいろなところにあります。
ヨガのレッスンをしていても、毎回生徒さんに「ありがとう」の気持ちが湧き上がります。
来てくださって、ありがとう
丁寧にヨガの時間を過ごしてくださって、ありがとう
お会いできたことに、ありがとう
笑顔を見せてくださって、ありがとう
・・・
昨日の健康ヨガ教室でも、皆さんの元気なお姿を見られただけでもうれしかったのに、こんなことがありました。
毎回遅刻か時間ぎりぎりに来られるHさんは、ヨガ教室の前に畑でひと仕事してからみえるようです。よく収穫してきたお野菜や果物をみんなに分けてくださいます。
昨日は「ビワの木にのぼっていたら遅くなってしまいました~^^」なんて、お茶目なコメントを。そして、おいしそうなビワを沢山いただきました。そのお気持ちに感謝です!
お菓子やお料理が得意なTさんは、甘える私にシフォンケーキを作ってきてくださいました♪
「今日はうまくふくらまなかったけど、かんにんね。」
なんておっしゃってみえましたが、とんでもない!とってもふわふわで柔らかいケーキ。夫も「押しても戻ってくる~!」なんて、感動していました^^ご馳走様でした!
毎回一生懸命身体を動かしてくださるSさんは、先日ヨーロッパにご旅行されたとのこと。飛行機内でエコノミー症候群にならないか心配していたそうです。
「ヨガで習った動きを機内でやってみたら、とても快適に過ごせました!」
と、楽しそうにご旅行中のお話も聞かせてくださいました。レッスン中だけでなく、日常生活の中でも変化や喜びを感じていただけたら、インストラクターとしてこんなに嬉しいことはありません。お土産のお紅茶もありがとうございます。クリムトの絵柄が素敵ですね。
今日の記事はいただきもののお話ばかりになってしまいましたが、当たり前のように過ぎ行く毎日の中にも、ありがたいことは満ち溢れているように思います。
おいしくご飯をいただけること
安心できるお家があること
今日もヨガができること
周囲の人の笑顔
呼吸していること
生きていること
・・・
一日のうちに短時間でもいいので、手の平を合わせて、目を閉じて、ゆっくりと呼吸をしてみてください。あなたの中から、どんな気持ちが湧き上がってきますか?
Trackback(0) Comments(0) by yogini*kumi|2011-06-15 10:10
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