今日はちょっとした用事ができて、急遽福島へ行くことに。
途中、中郷SAでお昼ご飯。あんこうの唐揚げ定食をいただきました。
くるりと一周お土産屋さんを覗いたら、おいしそうなものを発見。
この、茨城名物「味噌くるみ饅頭」は中郷SAでしか買えないと書いてあります。
賞味期限がやたら長い商品にはあまり興味ないのですが(これは7月19日でした)、ついつい購買意欲をかきたてられてしまいました。
ほんのりしょっぱい味噌味の白あんに胡桃の風味が良く合います。
調べてみたら販売者は、駅やドライブインに置いてある◯◯へ行ってきました!的なお土産用のお菓子を作る大手の会社。この「味噌くるみ饅頭」には宮城版や信州版もあるようです。
何が違うかと言うと、原料となる味噌の供給元。
茨城の場合は高萩市にある「たつご味噌醸造株式会社」の天然醸造味噌「たつごの里」を使用して作ってあるので「茨城銘菓」となるわけなんですね。
へええぇぇぇ。いろんなシステムがあるものです。
たつご味噌醸造のホームページを見ると、創業は安政元年(1854年)ととても古く、由緒あるお味噌屋さんでした。
苔むした日本庭園の中に時代を感じさせる高い煙突と味噌蔵が。これはちょっと良さげな雰囲気。行ってみたくなっちゃうな。
☆たつご味噌醸造株式会社☆
さて、用事のある現地に早めに到着。時間調整のために海端まで行ってみました。
青い空、青い海、まぶしい光。でも、防波堤の真下まで打ち寄せる波を見下ろすと、怯えた心臓がきゅうっと音をたてました。
堤防はすべて新しくワタシの立っている道路も補修されていましたが、そこから先はまだ昨年の深い爪痕を見せつけています。
このままカメラを右に回すと、木でできた慰霊の札に花が添えられてありました。
もう1年…。そして、まだ1年…。
夕方水戸へ帰ると、うれしい来客がありました。
10年続けたおいしいお弁当屋さんを、昨春たたんだおかみさん。
拙著『ほんのきもちです 茨城のおいしい贈りもの』には、商品のご紹介の間に3本のコラムを書いています。
その3つ目は震災にまつわる話しなのですが、本当は(震災がなければ)このお弁当屋さんのお話しのはずでした。亡き母に捧げるつもりで書いた文章だったこともあり、差し替えるのは、正直とても無念でした。
「Yamepiさんちでこれ好きだったなぁと思って」といただいたのは、○との好物だったイカメンチ。ちくわの磯辺揚げと南瓜のサラダも。うわー懐かしい!
一度は違う職に就いたけれど、縁あって再び調理の仕事をすることになったそう。
その明るい表情から、おいしいものを作って喜ばれているうれしさが伝わってきて、おかみさんにとってのこの1年がひとつの実を結んだ知らせのようで、こちらまで幸せになりました。
おかみさん、ありがとう。
思いがけず福島の海を眺め、おかみさんが訪ねてくれた今日という日、まるで飛行機が離陸する時のような強引さで1年前へ、心の旅をしてきた気分です。
にほんブログ村
*お越しいただきありがとうございます*
↑↑↑ポチッとね↑↑↑
Trackback(0) Comments(10) by Yamepi|2012-05-16 23:11
「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)