古くから水戸にある洋菓子屋さん 、シュール洋菓子店。水戸の住人なら一度や二度は名前を聞いた人も多いことでしょう。
末広町の常陽銀行の隣、通りから少しへこんだところに、日に焼けたシェードを張り出した小さなお店がそこ。ガラスの引き戸をガラガラッと開けて中へ入り、一番人気の「アーモンドケーキ」を注文するも、「今日は終わっちゃいました〜」なんて言われることもしばしば。
だったのに!
なんですか〜、このハイカラ加減は。
まずは特徴的な装飾をほどこした大きな外壁がひときわ目を引きます。左側、ガラス張りの方がショップで、店内はゆったり広々としたレイアウト。天井も高く、白と黒でまとめた内装が、シャープでモダンな空間を作り出しています。
これだけ大きな建物だもの、きっとカフェなんかも併設したのねと思っていましたが、さにあらず。製造と販売のみです。
今月8日、水戸市見川にオープンしたての2号店は、その名も Patisserie SUR migawa店。シュール洋菓子店→→→パティスリーシュール。
名前だけでなく、店構えも、販売のお姉さんたちの出で立ちも、品揃えも、がらりと様変わり。焼菓子や見た目お洒落なケーキも種類豊富に並んでいます。
アーモンドケーキもお値段がちょっとアップ?しばらくご無沙汰してたのでいつ価格が変わったのかはわかりませんが、1台1500円と記憶していたのが1700円になっていました。
世代交代かしらね、これだけ大胆に変えるにはコンセプトからひっくり返さないとね、とにもかくにもシュールの一時代が終わったんだわね、そして新しい時代がやってきたんだわね……と、勝手にいろいろ妄想。
他所様のお家の変遷に思いを巡らすワタシの頭の中には、なぜか「渡る世間は鬼ばかり」のテーマが流れていたりして。
でもって肝心要の看板商品、アーモンドケーキはどうなのよ。
包装の感じが少し変わったわね。
でもケーキの見た目は以前と変わらず。こっくり飴色のアーモンドヌガーがびっしり。ここ数年口にしてなかったけど、味の記憶がよみがえってきたわ。
さっそく一切れ切り出してと。
一番底にはパイ生地が敷いてあって、その上にちょっとレトロな感じのスポンジケーキ。ところどころにレーズンとリンゴの煮たのがほんの少しだけ顔を出し、甘いバニラ風味にちょっぴりの酸味を添えています。そして表面には絶妙の火入れ加減で苦さを感じる一歩手前、甘さと香ばしさの丁度良いアーモンドヌガーがたっぷりと。
これこれ、この味。
三位一体となった、これぞシュールのアーモンドケーキ。長年地元の人々に愛され続けてきた味だけは、何も変えず、昔ながらを守り抜いているようです。
守るべきは守り、変えるべきは変える。飲食店などが路線変更するときに、ともするとこの取捨選択を誤ったりするんだけれど、今回懐かしの味が変わってなかったのは嬉しいわ。ああ良かった。
そうだ、今度の週末に予定しているお使い物はこれにしよう。賞味期間が5日ほどあるので、お土産に差し上げても安心です。
プリンも買ってみました。
まだ食べてないけど、カラメルが別添えなところが我が家的にヒットと思い、めずらしく家族の人数分。これなら◯えも食べるかなぁ。
道路際にはこんなオブジェが。そのココロは?
*見てくださってありがとう*
↑↑ポチッとお願いします
Trackback(0) Comments(15) by Yamepi|2009-05-27 21:09
「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)