子が小さいうちはいつも側にいるお母さんでいようと思い、そうしてきた。ところがどっぷり家庭に浸かりすぎて、もはやうちにいるお母さん以外の、何者にもなれそうにない。ならばせめて主婦の達人になろう!と思えるほど殊勝ではないし、子育ては人類の明日を担う大事業!と言われても、ポコたれ姉妹とうっかり母は、今日一日ドジ踏まないようにすることで精一杯だ。熱中できる趣味もなし、人に誇れる特技もなし。地味に、出不精な専業主婦をやっている。
勤めてた頃は、時にダイナミックな瞬間があったりして、そこに投影して自分の価値を感じたり、充実感を得たりした。ところが長いこと家族の黒子に徹していると、そういう機会がえらく少ない。通勤ラッシュと同じくらい、アドレナリンとも無縁な日々。「ハヤクハヤク」と呪文のように子をけしかけて、朝昼晩を繰り返していると、ふと鏡に映った自分の姿が薄く透けて見える時があるよ。そんな時にやっちゃいけないのが「ワタシって何?」って哲学すること。ありがたいことに家族はワタシを必要としてくれている。でもそれだけでいいの?奥さんでもお母さんでもないワタシはどこ?なんて自問自答を始めると、気の弱ってるときは凹むのよ。
そんな風邪をひいたような心持ちに、最近ちょっとした変化があった。幸か不幸か、今年とあるイベントに関わることになったのだ。ボランティアの活動だけど、結構な責任を負って数ヶ月のメニューを乗り切っていかなくてはならない。全力投球で向き合わざるを得ない状況になってしまった。そしたら出たよ、アドレナリン!イベントを無事終えたことも満足だったけど、それ以上に、働いてる頃の自分に戻ったような感覚に気分が高揚した。「まだ大丈夫なんだ」と思えたことが、ちぢこまってた気持ちに小さな風穴を開けてくれた。
検索のみのパソコンユーザーだったのが、いきなりブログなんて始めたのも、その風穴からはいってきた風のせいなのかな。
今年はいろ〜〜〜んなことがありました。
ワタシにとって、生涯忘れがたい年。
サンキュウ、2007年。
バイバイ、2007年。
Trackback(0) Comments(2) by Yamepi|2007-12-28 09:09
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