粋夜会

ほんのきもちです　　

BLOG by Yamepi

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いやん素敵。

自分で書いて驚くわ夜会へ行っただなんて。なんと浮き世ばなれした台詞でしょう。

会場は千波湖畔の「とう粋庵」。

軒先に下がる対の提灯には千波湖のさざ波と偕楽園の梅があしらわれ、今宵のお客様をお迎えしています。もうすでにここから、夜会の物語ははじまっています。

「提灯灯りに秋の膳」と題されたこの夜の集まり。

水戸市袴塚にて約150年の長きに渡り水府提灯を作り続けている「鈴木茂兵衛商店」では、ミック・イタヤ氏がデザインしたインテリアやオブジェとしても楽しめる、新しい提灯のあり方を提案しています。
今夜はその灯りだけで、季節感溢れるお料理をいただくという趣向です。

会場内の灯りは提灯だけ。まずはさまざまな形の提灯に触れながら、投影の変化や天井に映る模様など、提灯＝持ち歩ける灯りであることを感じながら、優美な光を楽しみました。

小佐畑人形店さんのひな人形や華道家の山中蘭秀さんの生け花が、会場の雰囲気をぐっと幻想的にしています。

でもお食事をするにはあまりに暗すぎると思っていましたら、サプライズで卓上の灯りが運ばれてきました。

つい先頃開かれたデザインタイド東京に出展した新作、スタンドタイプの提灯。
スタンドから外した火袋は、直接卓上に置くこともできます。

食事の中盤には鈴木茂兵衛商店社長とミックさんによるフレンドリーな対談形式のトークあり。平島則子さんによる生粋の茨城弁での昔話の語りあり。

次々と運ばれてくる素晴らしいお料理を堪能しながら、参加された多くの方と共に茨城のゆたかな文化を楽しむ時間を共有しました。

この夜ワタシはお酒をいただかなかったのですが、成熟した大人の時間にすっかり酔いしれました。講演とか異業種交流とか自己啓発といったくくりとはまったく違う、やわらかい空気に満たされていた会でしたのに、ほんの数時間の間に、精神的にかなりブラッシュアップされた感があります。

そして気持ちが潤いました。心にもコラーゲンが必要なお年頃、だいじだいじ。
またの機会に期待してしまいます。

とにかく素晴らしく粋な夜でした。素敵な時間をありがとうございました。

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