一昨日の日曜日、記念すべき第1回目の自主上映会が、水戸プラザホテルアンフィシアターにて行われました。
上映された「ジプシーキャラバン」の映像からは、ほぼ全編にわたりジプシー音楽が放たれていました。1曲終わるごとに思わず拍手をしそうになりましたが、一緒に行った友達も見終わった途端に同じことを口にしたので驚きました。
人を沸き立たせる何かが宿っている音楽、素敵です。
インドのカーストの底辺の人々とか、奴隷制が盛んな頃のアフリカ系の人々とか、今この時にも他人の家庭で生活しているハイチの子どもたちとか、過酷な境遇に生まれ育つ人々はいつの世にも存在するものです。
写真や映像で見る彼らの、夢見ることすら諦めさせられた虚ろな瞳が胸を衝くのですが、ジプシーの人たちのそれはちょっと違った。
どんなに明るく笑っても、次の瞬間には悲哀が滲み出るジプシーたちの横顔。この映像だけが彼らの日常でないことが推し量れます。でも瞳は決して虚ろではなく、むしろいつでも燃え上がる準備の整った火種を宿しているように見えました。
ジプシーの迫害の歴史は往々にして囲われることではなく追放されること。時間と行動を制約される前述の人々と明らかに違うのは、楽器を鳴らし歌い踊れるだけの精神の自由があったということです。
そのささやかな幸運が、彼らに己の境遇を怨むのではなく、ジプシーとして生きる誇りを持たせてくれたのではないかと思いました。
境遇を怨まない。そこから得るものは何もないから。
ワタシにとって少し重みを感じる教えです。
幼稚園児に毎月届く絵本のように、主観抜きに与えられたものだからこそ新鮮な出会いがあったりします。シネマブラックバードプロジェクトはこれからも素敵な映画を見せてくれることでしょう。次回はいっしょに観ましょうよ。
第2弾の詳細が決定したらまたご案内したいと思います。
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知ってた?
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» Tags:シネマブラックバードプロジェクト, ジプシーキャラバン, trattoria, blackbird, スター・ウォーズ,
Trackback(0) Comments(2) by Yamepi|2010-07-13 13:01
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