断水 - ほんのきもちです

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BLOG by Yamepi

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断水

朝からばたばたと用事に追われ、気がつけばとうに10時を過ぎていました。11時には出かけなくちゃならないのに、シンクの中にはまだ、朝食に使った食器がそのまま。朝ごはんカレーだったもんで、ターメリックな色したお皿や鍋が「ナマステ〜、早く洗って〜」とスパイシーに騒いでいます。急いで片付けて、早く自分の支度もしなくっちゃ。

スポンジを手にとり蛇口をひねる、、、が、水が出ません。え？なんで？
しばしスポンジをくしゅくしゅさせて泡を立てながら考える。。。。。アダッ！
今日は断水の日だ！しばらく前に届いてた『断水のお知らせ』を、ちゃんと冷蔵庫に貼っておいたじゃないの！

「貯水槽清掃・消毒作業に伴い、下記の日時に“断水”となります」
　時間／AM9:00〜PM3:00

うはー参った！まだワタシ顔も洗ってないし、頭の右半分、寝癖でグルリンチョってなってるし、どうしよう。
とりあえず泡だらけの手を洗おう。幸いにもやかんの中に、今朝湧かしたお湯の残りがあったので、ひとまずそれで手を洗いました。

シャワー浴びていこうと思ってたけど、絶対ムリね。お風呂の残り湯は洗濯に使ったのでほとんど残っていません。それにこれはトイレタンクの補充用にとっておかなくちゃ。

あれこれ策を練りながら歯を磨きます。買い置きの飲料水をグラスに１杯汲んで、まず少しの水でていねいに口をすすぎ、残りの水を細〜くたらしながら歯ブラシも洗う。やればできるじゃん！すごい節約モードです。

次に洗顔。どうせバシャバシャ洗えないなら、いっそ拭くだけにするか。偶然にも、つい最近もらった試供品のリフレッシュシートなるものがありました。
「ベタつき・ニオイまでふきとり、スッキリ、さらさら素肌に！」ですって。
いいんじゃな〜い？

裏にちっちゃく「ボディ用」と書いてあるけれど、顔だって首の続きだものね。
よく坊主頭の人が顔洗うついでに頭まで洗うけど、あれと同じ感覚？もしくは居酒屋で出されたおしぼりで手を拭き、ついでに顔、首、脇の下までいっちゃう感じ？
よくわからなくなってきたわ。でもアゴと首の境目がわからない人もいるし、お尻と太腿の境目がわからない人もいるし。とにかく今日のところは顔とボディをきっちり分けて考えるのはやめにするわ。ゴシゴシゴシ。
フーーーン！ちょっと刺激が強いけど、一応さっぱり。

次は頭よ。これは難関です。かなり大型の台風の目状態です。子どもたちが夏使ってた、ほとんど水に近いボディローションがあったので、これをシパシパかけてみました。シパシパシパ、シパシパシパ、、、らちがあきません。それになんだか頭の右半分だけペトペトしてきて気持ちが悪い。根本的改善が必要です。そこでワタシちょっと大胆な行動に出てみましたわ。
バスタブに上半身突っ込んで、お風呂の残り湯で頭の右半分だけしゃばしゃば濡らすことにいたしましたの。思い浮かべてみてほしいわ。湖のほとりに座って小首をかしげ、絹のような長い髪を水にひたすお姫様の姿を。

でもうちのバスタブ背が高いんですのよ。残り湯の水深はたった15センチほど。本当はバスタブのヘリにお腹を押しあて、やじろべえのようにくの字にひっかかってゆらゆらしながらの、ほとんどアレグリア状態です。

笑い話しのようになってしまったけれど、ばたばたサバイバルやりながら、本当に水道のありがたさを感じました。断水。水を断たれたら本当に困ります。蛇口をひねれば水が出るのは当たり前のことのようだけど、当たり前と思ってはいけないんですよね。
トイレのタンクにバケツで水を運びながら、普段いかに無駄に水を使ってるかにも気づかされました。まずは小なのに大で流すのはやめよう！
「備えあれば憂い無し」ーーー行き当たりばったりなワタシに欠けている意識です。最近なにかとうっかりミスが続いていたことを思い出し、ちょっと本気で気を引き締めなくちゃという気分になりました。

さてさて、あとは化粧して着替えるだけ。なんとか遅れずに家を出られました。
今日は音楽を聴く集まりで、優雅なご婦人がたくさんいらっしゃいます。ワタシもひらっとしたワンピースなんか着ちゃいましたよ。久しぶりにファンデーションも塗ったし、目のまわりも黒く囲ったし、ニッコリ笑って「お元気でしたか？」なんてご挨拶を交わしていると、ワタシまで優雅になったような錯覚をしてきます。
ふふ、さっきまで、風呂場でやじろべえだったのにね〜。

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