今日のお昼はパンだった。袋に大きく「消費期限」が印刷されている。
「賞味期限」というのは比較的日持ちのする食品に使う様だ。日持ちのしない、概ね製造から5日程度で品質の低下が見られる、つまり悪くなってしまう物は「消費期限」で表示される。味が変わらないとかではない様だ。
賞味期限、消費期限を過ぎた食品の廃棄されている量は、米国で年間4兆円を越える規模らしいが、人口では米国の半分以下の日本ではなんと11兆円を越える食品が廃棄されているらしい。
以前テレビでヨーロッパのどこかの国(スウェーデンあたりだったように思う)のスーパーマーケットで、買い物に来ている主婦にインタビューしていたのを見た時の事を思い出した。今、日本でもよく言う地産地消が徹底されていて、値段が高くても地元の作物を優先して買うと言っていた。スーパーの店員も他からの物も仕入れるがあまり売れないと言っていた。何年か前の話だ。
そしてその主婦は、賞味期限の迫っている物を先に買っていく、とも言っていた。今日のうちに食べる物だから、期限は関係ない、という考えらしい。しかもその主婦だけの話では無く、その国ではそれが当たり前の事の様だ。
日本でそのような考え方がマスコミにあまり取り上げられないのは残念な事だ。コンビニ弁当の廃棄がどうのとか横並びにみな同じ事ばかり報道していて、こういうことはドキュメンタリー番組でしか取り上げないから、興味のない人には浸透していかないのだ。N@Kのドキュメンタリー番組を面白いといって見ている人は僕の周りにはほとんど居ない。N@Kに限らずなのだが、質の下がったお笑いなどばかり放送していないでもっと取り上げなくてはならない事は沢山有るのでは?と思ってしまう。
その国でどうやってその様な考え方が浸透していったのかは分からない。昔からの国民性なのか、誰かが啓蒙活動をしたのか。いずれにせよ日本でもこういう考え方が広がっていって欲しいと思う。期限切れで廃棄される食品が少しでも減りますように・・・。
日本はアメリカの様に大量生産、大量消費という方向で高度成長時代を駆け抜けてきた。100年に一度の経済危機、これを機にこのままの方向でいいのか考えてみる時期に来ていると思う。
Trackback(0) Comments(0) by マー坊|2009-11-20 23:11
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