台風、来てますね。

バカにつける薬　いまだ見つからず

BLOG by マー坊

[バカにつける薬] 記事数：78

台風が来てますね。明日はどうなるのやら・・・
台風が来るたび思い出すエピソードです。
’８６年、夏の事でした。

僕は当時、水郡線青柳駅のそばにあった職業訓練短期大学に通っていました。今は無くなってしまったようですが・・・。短い夏休みが始まってすぐの頃、台風がやってきました。

僕はその頃は実家から電車で通ってました。学校には寮が有り、後にそこに入りましたが・・・。北海道や青森、四国や九州から来ている生徒もいました。
夏休みといっても確か２週間ぐらいしかありませんでした。カリキュラムが詰まっていて、僕の行っていた自動車課では普通だと３年分の授業を２年で終わらすというような感じでした。
遠くから来ていた学生の中には、休みが短いので、帰郷せず寮に残っている人もいました。そこにあの台風がやって来たのです。

覚えている方も多いと思いますが、その台風は全国的に大きな被害をもたらしました。
茨城県内でも幾つもの川が氾濫しました。那珂川も堤防が決壊して大変な被害でした。那珂川のほとりにあったその学校も、その敷地内にあった寮も、僕の背丈より高く水没しました。

水が退いた後、夏休み中でしたが、学校へ行ってみました。水戸市民プールの裏手にグラウンドがあっったのですが、そこには水没して使えなくなった家電やら布団やら、ゴミでいっぱいになっていました。ホテルもパチンコ屋も教習所でも、人々は水害の後片付けに追われていました。臭いもひどかったのを覚えています。寮にも行って見たのですが、みんなどこかへ避難したらしく誰も居ませんでした。

夏休みも終わり、登校すると待っていたのは実習場の後片付けでした。業者が来て大物の片付けは済んでいましたが、ハンドツールの掃除や、使えなくなった小物を捨てに行ったりとしばらく授業になりませんでした。
寮に残っていた連中はというと、逃げ遅れて寮の屋上からヘリで救助されたと言っていました。「初めてヘリに乗った」と喜んでもいましたが・・・。
備えあれば憂いなし、そんな事を思い出すのでした。