昨日は県立高校の入試日。
夕刻の岩間街道にクルマを走らせているときに、歴史館から桜山へ向かう跨線橋の上で見かけた中学生男子2人組。
一人は大きく開いたカバンを傍らに置いて白い紙を手にしてしゃがみ込み、もう一人は腰をかがめてそれを覗き込むようにし、何やら指差しながら真剣に語り合っていました。たぶん、手にしている紙は問題用紙。
「数学の最後の問題ってこうだよな」
「いや違うだろう、こうだろ?」
「ええ?ちょっと待ってよ…(ガサゴソ)」
みたいな展開が手に取るようにわかる一コマ。そこだけ道路ではなく教室の一角のような雰囲気を醸しだしていてとても目立っていました。
とりあえず試験は終わったけれど、発表までの1週間、どきどきしちゃうね。
思い描いていた新しい春を手に入れられる人と手に入れられない人がいます。
その差はいったいどこにあるのでしょう。
努力した人と努力しなかった人?運の良い人と悪い人?
受かった子には迷い無く笑顔と賞賛を浴びせてあげれば良いから簡単だけど、すごく努力したのにダメだった子には何と声をかければいいのだろう。
縁起でもないと思われるかもしれないけれど、夢破れた子どもに対する時の方が、親の真価が問われるのだと思う。
始まったばかりの人生で初めて訪れる挫折、という子もいるでしょう。
目的の地へ向かう為の道程は一つじゃないこと、一見遠回りに思える道が実はとても足腰を鍛えてくれる道だったりすること、今はどんなに口を酸っぱくして話して聞かせても、理解してもらうのは難しい。
ちょっとの間へこたれてしまうのは仕方ない。まだ子どもなんだもの。
でもどんなに辛くても、いつまでも沈んだままで留まっていては澱のように底に張りついてしまうから、いつかは空に向かって顔上げて、うまく水底を蹴って浮かび上がってもらいたい。
イメージとしては、水の上からおいでおいでをするのではなく、子どもが顔を上げる時を待ち、その瞬間蹴り台になってやるような親になりたいと思う。
息が続くかどうかがちと心配、だけどね
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Trackback(0) Comments(4) by Yamepi|2012-03-07 17:05
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