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[ほんのきもちです] 記事数:479

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大地震備忘録

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大地震から1週間が経ちましたが、まだ一日中余震が続いています。
昨夜9時55分のひときわ大きな揺れのときは、入浴中の◯えを急いでお風呂からあげました。今夜もまだ2階の寝室で寝られそうにありません。大地震のあったあの日以来、家族四人居間に布団を敷いて、パジャマではなく洋服で寝るようになりました。各自すぐに持って逃げられるカバンとコートも身近に置いています。





3月11日金曜日、14時46分。

この日は友達と大洗に行きランチと買い物のはずでしたが、午前中まで確定申告の仕上げにかかり予定はキャンセル。お昼を友人宅で食べてから帰宅し、震災のときワタシは一人自宅に居ました。ぐらぐらと揺れる家の中で薄っぺらいテレビを片手で抑えながら窓の外を見ていると、向いの家の奥さんが表に出ておろおろとしている様子が目に入り、外へ出て何度も何度も繰り返す揺れを共に過ごしました。


途中揺れが治まった時に貴重品を取りに家に入ると、物が散乱して特に二階は足の踏み場もありませんでした。花瓶やガラスの置物があちこちで壊れていたので、家には土足で上がりました。その際、「あら、こんなところにヒーターを置いていたかしら?」と思ったものは、棚から転がり落ちて下を向いた電子レンジでした。



◯とは学校で被災。直後に一度安否を気づかう電話をくれましたが、その後はなかなか通じなくなりました。
教室から薄着のままで外に避難し、その際に割れたガラスで足を怪我する子も。家が遠い子は帰路を断たれ親の迎えを待つことに。夕方からの冷え込みは厳しく、親との連絡も取れず、そのまま夜半まで屋外待機の子多数。


◯えも学校で被災。体育の授業のため体操着に着替えた時に地震発生。クラス全員机の下に潜るも、窓ガラスが割れ、天井板がはがれて落下。黒板も落ちるなど被害が激しく、先生の掛け声で一斉避難。脱いだばかりの制服を一度は引っ張ってみたものの、天井板と机に挟まれて抜けなかったそうです。

この小学校もバスや電車で遠くから通う生徒が多く、この後夜の9時10時まで食事もとれずに親の迎えを待つことになるのでした。

教室と廊下を隔てる壁が倒れかかっています。



◯パは水戸駅近くの会計事務所を訪問中。その時駐車場に停めておいたクルマが崖くずれの下敷きになって、その後新聞や各種報道に同様の写真が使われ、わが家で一番有名になってしまったノートくん。


いつもなら有り得ない時間に偶然にも◯パが水戸駅周辺に居た幸運。すぐに◯えを迎えに行ってもらい、そこで◯と落ち合うことに。3人そろって徒歩で、7時前には帰宅できたのでした。






あれから1週間が経ちました。
13日は◯との誕生日でした。◯パが調達してきたケーキでささやかなお祝い。小さなケーキに添えられたバラの花が愛らしく、ありがたく、思い出に残る誕生日になりました。



本当でしたら今日は◯えの卒業式のはずでした。式は来週に延期になり、6年生だけで簡素に行います。◯との学校も次回登校日は4月の始業式。水戸芸術館が5月まで一切の公演を中止する措置をとったため、一生懸命練習した子劇の舞台もなくなりました。


ワタシは毎朝リュックを背負って買い出しの列に並ぶのが日課になりました。水道と電気のありがたさを身にしみて感じました。ガソリンを得るために膨大な時間と労力を費やしながら、いかにクルマに頼って生きているかもわかりましたし、人のエゴも見えました。



今日はまだ水道のつかえない日立から、ガス欠覚悟で姉夫婦が水と物資の調達にやってきて、念願のお風呂に入る予定です。ひたちなか市の友人は市内の銭湯が開放されたものの、5時間並んで15分の割当だったそうです。それでもお風呂に入れた気持ち良さは、心まで澄み渡るように心地よかったとか。




あまり多くは報道されていませんが、茨城県内もまだまだ不便を強いられている地域も多く、ご苦労されている方達を思うと水が出る、電気が使えると、手放しでは喜べず、なかなかブログを書く気にもなれませんでした。
でもご近所と協力し合い人の温かさに触れながら過ごした日々はたいへん心丈夫で、これからどんなことをたいせつにして生きていきたいか、自分自身に問い直す貴重な1週間でした。
そして何より家族が全員無事なのですから、他に何も望むことはありません。


だからこそ、たいせつな人を亡くされた方の落胆、まだ連絡の取れない方の焦燥を思うとたまらない気持ちになります。昨夜もいちだんと冷えました。災禍の渦中にいる人々は、一口でも温かいものをお腹にいれることはできたでしょうか。そして8日目を迎えた今日はどうなるのでしょう。せめて温かいお風呂と食事と寝床が一日も早くもたらされますように。そしてお互いをいたわり合うやさしい気持ちの環のなかでこれからの日々を過ごせますように。

ワタシの住んでいる地域はこれからどんどん日常を取り戻していくでしょうが、今あるこの感覚を忘れないように努めたいと思います。




      心配して連絡を下さった皆様、ありがとうございました
            Yamepi家はみな元気です!



         
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Trackback(0) Comments(11) by Yamepi|2011-03-18 14:02

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