昨日、家のすぐ後ろで「コッコッ、キッキッ」と声がしました。
窓から覗くと、雄の雉子が一羽。
こんな近くにくるのはめずらしいので急いでレンズを向けたのですが、網戸越しなのでぼんやりですね。
昨年はつがいの雉子と雛、三羽の親子連れが後ろの森に住んでいました。夕方にはよく三羽揃って散歩に出て来たり、叢のなかでお互いを呼び合ったりして賑やかに暮らしていたのですが、いつの間にか気配を感じなくなりました。
夏前頃から再び雉子の声が聞こえるようになりましたが、以前とは雰囲気が違います。どうやら一羽だけのようですし、姿も見せません。
ただ夜明けになると、長く尾を引いた鳴き方で一声挙げては止み、一声挙げては止みをずっと繰り返していました。
毎朝ぼんやりと布団の中でその声を聞いていましたが、ある朝起きて二階の窓から姿を探してみました。
すると一羽の茶色い雉子が、何も植えられていない畑の真ん中、朝靄のなかに立っていました。
一声長く鳴いては、じっと動かず。
しばらくするとまた“渾身の力を込めて”といった風情で長く声をふりしぼり、その後はまた聞き耳を立てているかのようにじっとしています。
親なのか友達なのか、それとも恋の相手を捜しているのかわかりませんが、あきらからに誰かを呼んでいるのです。
でも残念なことにワタシが知る限り、その呼びかけに応える仲間の声は一度も聞くことはありませんでした。そして夏が過ぎていつの間にか朝の長鳴きも聞こえなくなりました。
あの時は雄か雌かわからないただの茶色に見えましたが、昨日見かけたのは綺麗な色の尾羽の長い立派な雄でした。きっとあれは昨年見かけた雛の成長した姿なのだろうと思います。
彼はもう誰かを呼ぶことをやめてしまったのだろうか。
ワタシには映画好きな友達がいて、よく一緒に映画館に行きました。
映画の前後には食事をしたり一杯やったりしながら、話しの尽きることはありませんでした。安心して腹を割って話すことのできる貴重な相手でしたが、いまは以前のような関係ではなく一時的に疎遠になっています。
でも必要充分な時が流れたら、またいつか二人並んでスクリーンに向かい、笑ったり泣いたりする日が来ると信じています。
心から、そう願っています。
I am calling you.
Can't you hear me?
I am calling you. ♪Calling you / Javetta Steele
今度の日曜日はシネマブラックバード vol.3
「バグダッド・カフェ」が3回上映されます
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Trackback(0) Comments(6) by Yamepi|2010-11-09 16:04
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