水戸芸術館の子ども演劇アカデミーの卒業公演が、21日22日の2日間に3回公演されました。演目は昨年に引き続き「星の下、青い夜の王国」。
今年は◯えが参加しているのですが、うちでは台詞の練習も歌もダンスも絶対披露してくれません。どれくらい出来ているのか見当もつきませんでした。ふざけて踊るまねする時はいつも盆踊りチックになってしまう◯え。ちゃんと振り付け通りに踊れるのかしら?
20日夜のゲネプロで、初めて演じる姿を観たのですが、多少ぎこちないところはあるものの、一生懸命みんなにくっついてピコタコピコタコ踊っています。
あぁひと安心、そして、あぁ楽しい!
※写真はリハーサル風景です。本番はもちろん撮影NGですよ。
いや〜、感動です。昨年よりも作品がこなれてきたような感じですんなり入ってくるし、面白くなりました。テーマも良いし、観客を魅了する舞台としてちゃんと成立しています。もちろん我が子可愛さゆえの感激もありますが、それを差し引いてもお釣りが出るくらい、70人の子どもたちの努力の結晶が放つエネルギーと完成度に感動です。
時には言葉につまったり、動きが定まらなかったり、技術的な面から見れば稚拙なところもあるんです。でも、これまでひたむきに積み上げてきた練習の日々が、この日見事に昇華したと言えるでしょう。
ひとつひとつの台詞、歌、踊り、どの瞬間も手を抜かず全力でやり抜くぞという子どもたちの決意が、大きなひとつの「気」のうねりとなって、劇場の端から端まで満たしています。そして観ているワタシたちの心をビリビリと振動させるのです。2時間の間ずっとビリビリ。やられた!って感じです。
今目の前にいる子らは充たされている。楽しんでいる。またと得難い出会いと時間に、生きてることの醍醐味を味わっている。
70人もの子どもたちがそろいも揃って、わき上がる歓喜と惜別の涙でほっぺたピカピカさせてるんです。こんな幸せな光景はありません。思わず潤む目頭をハンカチの隅っこで押さえながら思いました。どうか世界中の子どもたちに、こういう気持ちを味わう瞬間が与えられますように。
子劇の仲間たち、関係各位の皆さま、長谷川さん、お世話になりました。
ありがとうございました。
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練習中のある日、◯えが、作・演出・指導の長谷川さんをデザインしたクッキーをいただいてきました。まんまです。このクッキーが服来て歩いてたら、きっと子どもたち長谷川さんと間違えてしまうでしょう。なんちて。
◯えは大事に取っておいたこのクッキーをゲネプロの前夜に食べました。そのココロは?演出家を喰う役者になる!かしら。いえいえ、そんな大それたことではなくて、ほんとはワタシがまだ写真とってないから食べないで〜と頼んでいたから。
ちなみにどこから食べたかというと、とんがった頭の先っちょに決まってるべ!というワタシの予想に反して、ほっぺからいってました。
みんなはどこからだった?
Trackback(0) Comments(9) by Yamepi|2009-03-23 09:09
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