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[ゆたりやの亭主] 記事数:256

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物薄ければ情厚し

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     心が荒れると書いて、慌ただしいと読む。
     まさしく慌ただしい日々に流されている今日この頃。

     そして、テレビでは暗いニュースばかり・・・。
     確かに先行きの見えない時代ではあるのだが
     もともと実態のない経済だったわけで、
     人さまの資産を博打につかって稼ごうなんて商売が
     まかり通っていること自体が「変」なわけで、
     いまさら大騒ぎするのも可笑しな話しなのだが・・・。



     世相を反映した漢字に「変」が選ばれたようだ。
     「変」はいろいろな事が変わるということらしいが、
     どちらかといえば「変」な世の中ということではなかろうか。

     数千億ドルも赤字を出しても、
     国民の税金で助けてもらえる企業と
     自己防衛のために数千人を首切りする企業。
     しかも、首切られた方々からも血税は搾り取られ、
     企業の存続のために使われる。

     派遣労働者の解雇問題もこんな苦しい時代だからこそ
     社長をはじめ役員、そして社員全員が減給しても
     雇用を守るべきなのではないのか・・・。

     それが人情ではないのか。
     日本人のいいところではなかったのか・・・。

     「物薄ければ情厚し」という日本のことわざがあるが、
     NHKのカンゴロンゴという番組では、
     現代は「物厚ければ情薄し」だと言っていた。
     本当に「変」な時代になったものだ。



     僕が若い頃は、お金がなくても酒を呑めた。
     明日の電車賃がない時でも、飯をつくってくれる友がいた。
     友達や先輩方やお金のある方が、ご馳走してくれたものだ。
     貧乏な時代にそうしていただいた恩は忘れないもので、
     その精神は受け継がれるものと思っていた。
     しかし、最近はそういう機会が減っているようだ。


     「変」な世の中だ。
     先日、恋人とデートしても割勘という話しを聞いた。
     「男が支払うのは当たり前だろう」と言うと。
     「そうなんですか?」と。
     もちろん、割勘が悪いことだとは思わないし、
     お金が無い時は仕方ないのだが。
     基本的に、男とはそういうものだと教えられた。
     ・・・・情けない話しである。

     守る人も守られる人も、その時その立場で
     人は支え合っていたのではないだろうか・・・。
     苦しい時には「おたがいさま」という協力し合う心も
     姿を消してしまうのだろうか。

     物がなくても、情の厚い日本人。
     情を善と思わなくなった日本人。
     見返りを期待するいやらしいお情けではなく、
     自然に振る舞うことができた日本人はどこへ行ったのか。

     まったく「変」な時代になったものだ。



ご覧いただいたついでにこちらも↑↑↑ポチッと!ありがとうございます。

» Tags:, , 日本人, 時代, ,

Trackback(0) Comments(2) by Yasumine|2008-12-17 17:05

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