最近、本を読む時間ができたことに感謝している。
晴耕雨読という言葉の如し、本来読書とはそうあるべきだと思う。
情勢が不安な時や、迷いがある時は読書に限る。
行く先不透明な時代には、人の意見も聞く必要があるということ。
行雲流水の如く、運命と直感に身を任せて生きて来た僕にとって、
いろいろな考え方は、とても新鮮に受けとめることができるし、
このゆたりブログを初めてからも、いろいろな方のブログを拝見し
とても素敵に生きている方々と出会えたことも嬉しい。
伝票を整理し、読みあさった本を並べてみる・・・。
■農関連
農協 立花 隆
自立農力 保障なき時代をどう生きるか? 尾崎 零
農!黄金のスモールビジネス 杉山 経昌
半農半Xという生き方 実践編 塩見 直紀
誰もが知っているはずなのに誰も考えなかった農のはなし 金子 照
自然の実りがわかる本 新田 穂高
自然の暮らしがわかる本 新田 穂高,城ノ内 まつ子
■生活関連
楽しいぞ!ひと昔前の暮らし方 新田 穂高
千年、働いてきました 野村 進
四条司家直伝 日本料理作法 四条 隆彦
辰巳芳子 食の位置づけ
生きるなんて 丸山 健二
江戸しぐさ完全理解 越川 禮子, 林田 明大
江戸の遺伝子 徳川 恒孝
■デザイン関連
なぜデザインなのか 原 研哉
デザインのデザイン 原 研哉
デザイン言語2.0 インタラクションの思考法 脇田 玲,奥出 直人
商いデザイン 永井 資久
■地方関連
地方を殺すな!ファスト風土化から「まち」を守れ!
地域ブランドへの取組み 安田 龍平,板垣 利明
新・地域ブランド戦略 関 満博
幕末の水戸藩 山川 菊栄
あらためて並べてみると
最近、農や食に傾向していることがわかる。
現在最も興味深いことは「農と食」に違いない。
しかし、読みあさった本が消化していくにしたがって、
「農と食」というキーワードからいろいろなことが見えてくる。
農と食の大切さや祀り、伝統と作法を知ることができる。
江戸時代の庶民の生活から、日本人の優れた文化や知恵を知る。
壊して作りかえるのではく、
古き良いものを残すデザインが必要であること。
地方のファスト風土化という現状や、
コピーペーストの失った地方の個性を取り戻すために
新たなブランドづくりや地方の食文化や
資源が必要であったりと・・・。
バラバラに読みあさった本のようで
農と食という生きる基本を通して、
ちゃんと繋がって見えてくるから面白い・・・。
一言でいえば「日本らしさの存続確認」なのかもしれない。
僕たちは日本に住んでいるということを意識しているだろうか。
この国の文化、自然の恵み、日本の食、人々の知恵、
伝統と作法、日本の造形、地方の風土、人のこころ、など・・・。
これらの日本らしさが持続できなければ、
この国はどんどん精神的に貧相な国民になっていくのではなかろうか。
先日、皇居の水田で、天皇陛下が稲刈りをしている写真を拝見した。
世界中を見ても、畑仕事をする国家元首はいないだろう。
農と食に対する感謝を忘れない、
日本人の精神性を感じる一枚の写真だった。
Trackback(0) Comments(4) by Yasumine|2008-10-22 12:12
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